書類作成の前に知っとこ!

エントリーシートや履歴書を書くとき、多少の差はあっても緊張するものです。「うまくかかなきゃ」「きれいに書かなきゃ」って思うのではないでしょうか。内容はもちろんですが、見た目や誤字についても、採用の成否につながることがあるものですから、意識を払って書くことが大切です。

企業はあなたから届いた書類を見ることで、はじめてあなたに出会うことになるのです。書かれている内容の前に、形式、文字、気遣い、配慮など、その書類から伝わってくるものにあなたの人間像を観ることになります。

ですから、あなたが作成する書類はあなたの分身であると考え、丁寧に仕上げることが大切です。坂村真民先生は「この世で最も美しいものは愛と願い」であると残しておられます。まさに、愛と願いを込めて応募書類を書く姿勢で取り組んでいただきたいと思います。

まず、文章のスタイルですが、「です」「ます」を使う敬体が一般的ですが、「だ」「である」の常体で書かれた書類も時として見かけます。ここで気をつけたいのは、敬体がいいとか、常体はダメといったことよりも、混在した書類がよくないということです。

混在書類は、注意力が散漫していることを読み手に伝わります。文章の内容にもよりますが、一カ所でも混在があると目立ちますし、マイナス評価につながるものです。また、誤字や脱字も同様です。

近頃はタイパが優先される傾向が散見されますが、就活での書類作成は下書き→チェック→清書の手順で、不明医療な文字や言葉はしっかり調べることが大切です。

近年は企業の採用の採用HP上にあるフォームへ直接入力する提出方法が増えていますが、ある人事の方から「志望動機」を「死亡動機」と誤変換のままに提出された書類もあったそうで、笑えないが少なくないとのことです。

一度プリントアウトして読み直すという手間を踏めばおそらく変換ミスに気づき修正することができるものがほとんどだと思うのですが、タイパ志向のせいなのか、残念なことです。選考評価では初歩的なミスほど痛恨の結果を招くことがありますので、注意しましょう。

それと、「志望動機」を書くなかで頻出する文字に御社と貴社がありますが、あなたはどちらを記入しているでしょうか。

実はここにもマナーが存在するのです。企業に対する呼び掛け、二人称を使う際、面接や営業など話し言葉の場合は「御社」、書類に記載する際は「貴社」とするのが、ビジネスマナーでは常識とされている基本です。

この使い分けが正しくできない人は、経験者の場合は大幅に減点評価を受けます。学生であっても減点評価される項目の一つと知っておくといいでしょう。ですから、応募書類に御社を使っている方は、残念ながらその書類はマイナス評価を受けている可能性があります。

上述しましたが、就活における応募書類はあなたの分身そのものです。書類作成を面倒くさがらず、真摯に愛と願いを込めて、丁寧に、そして全力投球の姿勢で書きましょう。その先にあなたの職業人生活があるのです。

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