コロナ禍の影響で、オンラインでの採用を行った企業が増えましたが、コロナ禍も収束に向かい、自制自粛も緩やかになった今年は、集団面接やGDのリアル開催が増える傾向にありそうです。
集団面接やGDは、相互の関係性や関わり方を見ることができ、個人の性質を把握することに役立つ面があり、個別面接とは別に機会を設けて実施する企業が多いものです。そうした背景があるので、オンラインでの実施は少し難しいものがありました。実際、コロナ前は7割程の就活生がGDを経験していましたが、コロナ禍中に就活を経験した世代では4割弱くらいしか経験をしていなかったとの統計があるようです。
現在の採用市場は、日経平均株価がバブル期を超えるなど業績堅調な企業が増え、労働人口の減少の課題もあり、新卒採用に積極姿勢を示す企業が増加している傾向にあります。つまり、学生有利な風が吹いているのです。しかし、企業としては、「来てくれるのならだれでも構わない」ということはできません。使いまわされた言葉ですが、優秀な人材を求めているのは今も昔も変わりがないのです。
新卒採用を実施している企業での仕事は、絶対に1人では完結しない、と言ってもいいでしょう。つまり、チーム・組織の一員として周りと関係性を築き深めながら業務遂行をおこないます。この点だけを見ても、個別面接での「絶対的な評価」よりも、集団における「関係性」、「関わり方」などを観察した上で誰が自社に適しているかと、「想定的な評価」をおこなったほうが採用活動として理にかなっているのです。
一般的な就活の選考フローだと、集団選考の後に1次面接、2次面接、最終面接といった個別面接を設定する場合が大半です。逆に最近は、最終選考といった後半に集団選考を用いる企業もチラホラ見されるようになりました。
これまでに行われていた面接対策については、個別面接(1 on 1)に主軸がありグループ面接やGDについては、全体の流れを掴み、立ち振る舞いについてスキル的なノウハウを伝えるものが多く見られましたが、上述したような企業側の実施背景を理解した上で対策をおこなうのがベストかと思います。そこで、連日ご案内していますが、次回のラーニングカフェ(参加無料)はスバリ「面接対策」をテーマに実施します。就活中の25年卒の閔さんはもちろんのこと、夏季インターンシップ選考に臨む26年卒の皆さんも参加いただけます。是非ご検討ください。