23年卒学生の就職意識調査(ディスコ)結果が公表されました。23年3月卒業予定の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含む)を対象に実施されたれ、1124名(文系男子:389名、文系女子:313名、理系男子:284名、理系女子:138名)から回答を得ている。
結果を見ると、11月の時点で30%の学生が志望業界を明確に決めている状況が見えてきた。
コロナ禍での大学生活についての質問については、「満足な大学生活が送れていない」という回答が約7割を占め、「自己PRの内容に困りそう」という不安な気持ちも多く寄せられた。
就職戦線の見方を尋ねた質問からは、先輩たちよりも「やや楽になる」(48.8%)という回答が前年(6.0%)から大きく増加していた。全体的には、「厳しい」と「楽」が拮抗しており、コロナ禍の見通しによって見方が分かれている様子が伺える。
志望業界を尋ねた質問では、「インターネットサービス」と「情報処理・ソフトウエア」が上位を占めていた。加えて、志望業界が「明確に決まっている」という回答が30.0%あり、前年より早く、就活前準備が進んでいるように伺える。
企業選びの際にこだわっていることについては、「社風・人に強くこだわる」が57.5%、「企業規模に強くこだわる」が12.3%となっていた。
就職活動の中心とする予定の企業の規模としては、「業界トップの企業」が17.6%、「大手企業」が37.4%と、3年連続で大手志向が減少している。また、就職活動準備状況を尋ねた問いには、「自己分析」が85.2%、「業界研究」が78.2%、「企業研究」が74.4%となっていた。
インターンシップなどの参加状況を尋ねた質問では、参加経験ありという回答が90.6%に達し、平均参加社数は8.6社で、そのうち就職したいと思った企業は2.8社だった。今後のインターンシップ参加予定としては、参加したい時期は1月がもっとも多く、「対面・オンラインの両方に参加したい」と答えた人が80.1%に達している。