現在就活中である京大生がまとめた2021年最新の「就活時に役立つ本」を34冊まとめて情報です。自己分析から面接、就職後に至るまで、悩みのフェーズに応じて参考にできるように分類されていましたが、ここではそのうち、今すぐにでも読んでおきたいフェーズに絞ってご紹介します。
本当は年内に読んでおいて欲しいところですが、お正月休み中には読破して、新年のスタートをロケットダッシュできるように備えていただきたいと思っています。
自己分析に役立つ 6冊
1.メモの魔力(著者:前田裕二)
就職活動中、なんと約30冊の自己分析ノートを書いた前田さんが、”メモ”というテーマを通して、自己分析の考え方や方法を詳しく教えてくれます。
特に「ファクト→抽象化→転用」という方法を繰り返し使用しており、この方法を用いるだけで、「自分の強み」や「性格特性」を上手に抽出できるようになるのです。
これから自己分析を始めようとしている方、就職活動中の方におすすめの書籍です。
2.さあ、才能(じぶん)に目覚めよう(著者:トム・ラス)
自分の強みが簡単に分かる / 強みの活かし方まで具体的に書かれている
全世界で2,400万人が活用している「ストレングスファインダー」というテストを通して、自分の資質(強み)を教えてくれます。
テストに答えるだけなので非常に簡単ですし、それぞれの強みの活かし方までカバーされているため非常に実用的です。
ストレングスファインダーのテストは、本についているシリアルナンバーを用いて1回しか受検できませんから、必ず「新品」を買うようにしてください。
3.絶対内定2022(著者:杉本太郎)
就職活動に臨むうえでの心構えが分かる / 自己分析のやり方が最も丁寧に解説されている
全国の大学生協の総売上で13年連続1位の書籍。
この1冊を完成出来れば、かなり自信をもって就職活動に臨めると思います。
一方で読破には非常に時間がかかる本のため、時間がない学生には不向きかもしれません。
4.適職の結論(著者:宇都宮隆二)
著者は登録者20万人のキャリア系Youtuber / 自己分析の沼にハマらないために必要な考え方が分かる
「Utsuさん」という名前でYoutube動画を配信している、宇都宮隆二さんの著書。
これまで紹介した本とは異なり、自己分析のやり方を一から教えてくれるものではありません。
むしろ、「人生で達成したい目的が決まれば、自分にとっての適職は自然と分かる」というもので、自己分析の重要度を考え直すような内容です。
自己分析をしすぎて沼にハマった(自分の強み・やりたいことがよく分からなくなった)方々は、この本を手に取って、一度「自分の人生の目的は何か?」という客観的視点を身につけてみるといいかもしれません。
5.9つの性格(著者:鈴木秀子)
自分の適性や性格が診断できる / 診断結果の正確さに高い評判がある
エニアグラムとは、2千年以上の歴史をもつ人間学で、人間の性格を9タイプに分けて定義しています。
この本をもとに性格診断を行うことで、自分の性格を大まかに知ることが可能です。
診断結果の正確さに関する評判はとても良いので、自己分析の入り口としては非常に適した書籍だと思います。
6.最強の自己分析(著者:梅田幸子)
自己分析のやり方を一から教えてくれる / たった3つの分析をするだけなので、時間もかからない
著者は、4,000名以上の面接経験や企業側の採用担当者の研修を行っており、「企業側の本音」という目線をふまえたアドバイスをしてくれています。
たった3つの分析をするだけなので、時間もあまりかからない点がメリットです。
さあ、才能に目覚めよう、絶対内定シリーズ、9つの性格の3冊は弊社のセミナーでも推薦図書としてお勧めしている良書です。
業界分析に役立つ 4冊
7.「会社四季報」業界地図(編集者:東洋経済新報社)
各業界の動向や勢力図を幅広く見ることが出来る / 業界研究の第一歩となる
この書籍を使えば、業界研究を効率的に進めることができます。
各業界の主要プレーヤーが地図の形でまとめられており、会社間の関係や各社の売上高などの情報が一目瞭然だからです。
就職活動の中で業界研究をする際には、必須の書籍だと言えます。
8.就職四季報 総合版(編集者:東洋経済新報社)
就活を有利に進めるための選考データが見られる / 各会社の情報が大量に掲載されている
こちらの書籍では「企業研究」がテーマ。
複数の企業に関するデータが掲載されているため、企業研究に必要な手間と時間を一気に効率化できます。
業界(企業)研究のためには、7.の業界地図と、この就職四季報があれば十分だと思います。
9.日経業界地図(編集者日本経済新聞社)
各業界の動向や勢力図を幅広く見ることが出来る / 7.の業界地図より(やや)詳しめである
7.の「会社四季報」業界地図とほぼ同じ内容で、業界研究に役立つ書籍です。
個人的にはこちらの書籍の方が、業界ごとの情報が詳しく書かれている印象を受けましたが、そこまで明確な差はないと思います。
7.と9.のどちらか1冊を持っておけば十分です。
10.図解入門企業研究シリーズ(秀和システム)
各業界の成り立ちや仕組み、未来展望が詳しく書かれている / 幅広い業界・産業をカバーしている
秀和システムの図解入門企業研究シリーズは、各業界ごとの動向と仕組みを詳しくまとめている書籍です。
1業界につき1冊の形態なので、非常に詳細な内容まで取り扱っています。
ほぼ全ての業界をカバーしているので、自分の希望業界に該当するものは買っておくことをおすすめします。
エントリーシートに役立つ 2冊
11.なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?(著者:海老原嗣生)
企業が何を重要視して採用しているのかが分かる / 失敗した時の反省がしやすくなる
就活の具体的なノウハウではなく、「企業が採用するにあたって最も重要視していることは何か」という点が詳しく説明されています。
この点を理解することによって、「ESで書くべきこと」や「面接でアピールするべきこと」の感覚がつかめるようになります。
ある程度面接経験がある方の場合、「なぜあの面接は落ちてしまったのか」「なぜあの面接は通ったのか」という反省の時にも使うことが出来るでしょう。
12.20歳の自分に受けさせたい文章講義(著者:古賀史健)
文章を書くうえで大事なポイントが網羅されている / 「相手に伝わる文章」の書き方が分かる
ESを書くときは、決められた文字内で最大限のアピールをしなくてはなりません。
しかし、”頭の中ではきちんと構成できているのに、書き始めるとどうも上手くいかない…”という悩みを持っている方も多いと思います。
そんな悩みを解決するために必要なことは「書く技術」を知ることです。
この本を通して確かな文章力を身につけ、通過率を爆上げさせましょう。
全体像把握に役立つ 2冊
13.確実内定(著者:トイアンナ)
就職活動の全体像と流れを把握できる / 面接で聞かれる質問の意図が分かる
「就活は、攻略法のあるゲームだ」という著者の言葉にもある通り、就職活動の各フェーズにおける考え方や対策法が、かなり本音ベース(実践的)に書かれています。
全てを鵜呑みにするべきではないと思いますが、就職活動の全体像をつかむためには最適な本だと思います。
16.採用基準(著者:伊賀泰代)
ライバル学生の大学名でビビらなくなる / 就職活動後までも見据えた全体観を掴むことが出来る
「ずば抜けて優秀な学生の就職先」というイメージがあるマッキンゼー。
そんなマッキンゼーですが、面接で最も重要視していることは「地頭の良さ」でも「論理的思考力」でもないと伊賀さんは仰っています。
「本当に優秀な人材」の条件とは何か。
実際にマッキンゼーの面接官として数千人と相手してきた伊賀さんだからこそ、説得力のある内容になっています。