24年卒の就活が山場を迎える時期になってきました。自分以外の就活生の進捗が気になったり、他者と比較して自己嫌悪に陥ったりと、ジェットコースターのような浮き沈みを感じている人もおられるかも知れませんが、いま頑張っている就活は、未来の自分への成長という贈りものだと捉え、ポジティブ思考で進んで参りましょう。
24年卒の学生は、入学時からコロナ禍による行動制限で、学校生活以外でもアルバイト、留学、サークル、部活動などに制限を受けて、自分が主体的に取り組んだ経験が少ないと思い込んでいる学生が少なくないように感じます。なかには、そういった経験が少ないから自己PRやガクチカで話すエピソードがない、と言い出す学生までいるようです。しかしそれは思い込みなのです。子の対処には採用をする企業視点を理解することが大事です。突き放すような話に聞こえるかもしれませんが、本質をしっかり知ろうとしないで、自分の考えや感情だけで物事を判断しているのは、思い込みで自分を苦しめているようなものなのです。
企業が採用基準で重視している項目の調査結果をみると、近年のトップ3はほぼ変わりがなく人柄、熱意、可能性ということです。一方で学生が面接等でアピールする項目は、アルバイト経験が最も高く、こちらも変わっていないようです。
ここで注意したいことは、単にアルバイト体験そのものを語っても聞き手である面接官には響かない傾向にあることです。面接官は、アルバイトでの特殊で珍しいエビソードを期待しているのではありません。伝えるべきことは、アルバイト経験を通して、あなたらしさ、あなたの可能性、上手くいったことや上手くいかなかったことから学んだことなど、についての話を期待されているのです。つまり、ある出来事である事実をあなたはどのように受け止め、そこから何を気づき学んだのか、その上で具体的にどんな行動をしたのか、といったことをわかりやすく伝える準備をしておくことが大切です。
週末からGWとなり長い型は9連休となります。このご時世ですから多くの企業もお休みをしっかり取る傾向ですので、連休明けから5月末までの4週間が24年卒の就活の山場と考えています。5月末を目安に内々定を得られるかどうかで、今後の活動の進め方に違いができてしまいます。楽しみは後に取っておいて、今できること、すべきことに集中して参りましょう。