20代の正社員に対して「キャリア自律」について行われた調査結果(n=128名)が株式会社ジェイック公開されました。
「自身の今後のキャリアや将来について、考える時間は必要だと思いますか?」の問いに対して、「そう思う」が86.0%、「わからない」が11.7%、「そう思わない」が2.3%となっていました。
上記質問で「そう思う」と回答した方に、その理由を複数回答で尋ねたとこと、最多となった回答は「現在の仕事の目的や目標を考えるため」で41.8%、続いて「自分の価値観に合ったキャリアを築くため」が28.2%となっていました。
「業務時間外で、自身御今後のキャリアや将来について、考えることはありますか?」の質問には、「ある」が79.7%、「ない」が14.8%、「答えたくない」が5.5%の結果でした。
上記質問で「ある」と回答した方に対し、その頻度を尋ねたところ、「週に1回程度」が52.9%、「月に1回程度」が41.2%、「3カ月に1回程度」が5.9%の結果でした。
考えている人の半数を超える人が週に1回程度は自身の今後を考察していることが分かりました。
「キャリア自律(自立的にキャリア開発を行っていくこと)とは何か、知っていますか?」の問いには、「キャリア自律という言葉を知らない(初めて聞いた)」が最多で81.2%、「キャリア自律という言葉は知っているが、意味は理解していない」が10.2%、「キャリア自律という言葉も、意味も理解している」が7.8%、「その他」が0.8%でした。
若手社員の8割超が自身の将来やキャリアについて考える時間を確保していることが明らかとなった調査でした。その理由として「現在の仕事のモック敵や目標を考えた目」が最多となっていて、現在自分が就いている仕事の意味やゴールを定期的に整理する習慣がある若手社員が多いことが伺えました。
一方で、「キャリア自律」という言葉をしっかり理解できていない若手が多いことも明らかになりました。近年の進学率を考えると調査に参加した若手社員の多くが大卒であり、ある程度キャリア教育を受けてきた人ではないかと推察されますので、少し残念に思うところです。
現在のビジネス界では業種業態や規模の大小に関わらず「キャリア自律」が当たり前の認識であり、これを怠ると痛い目に遭うことになる時代です。これから社会に出る大学生の皆さんはこの点に留意されて、自身のキャリア形成を思考し、キャリア教育を受けることがいいでしょう。
100年時代となったじんせいですから、学生生活のなかで100歳までの自身を考えてみることは少しリアル感に欠けると思います。ですが、とっても大切なことなのです。せめて、入社後の16~20年間までのキャリアと80歳までのライフについては、ザックリでも言語化ができるようにされることをお勧めします。