「自身御就活やキャリア観醸成に営業を与えた人や経験・体験」に関する調査結果がdodaキャンパスから発表されました。
大学2、3年生が「就職先の企業を検討する際に意見やアドバイスを一番重視した人」としては「親(父親・母親)」が最多で24.4%で、2位が「大学のキャリアセンター職員」17.7%でした。一方で、「具体的な人は思いつかない」が11.0%で3位となっていました。
4人に1人の学生が、就活の意思決定において親のアドバイスや意見を重視していることが明らかになりました。
「検討している企業に就いて、相談した人から賛同を得られない場合は応募や入社を再検討する」と回答した学生は、全体で41.3%だったのに対し、「親(父親・母親)」を選択した場合、52.3%と約10pt増加することが分かりました。
就活が本格化した時期に一番相談している(したい)人を聞いたところ、26.0%の学生が「親(父親・母親)と回答し最多でした。2位の「大学のキャリアセンター職員」19.1%については、これまでキャリアについて相談したことがある人と言う設問では4位となっています。就活が本格化する時期においては、より具体的な情報やアドバイスを求めて大学のキャリアセンターを活用している(したい)学生が多いことが伺えました。
選択した人を1番に挙げた理由については、半数以上の学生が「信頼感があるから」54.7%が最多で、「これまでの経験や知見に基づいた適切なアドバイスをしてくれるから」41.3%となっていました。
今後のキャリアを考えるときにこれまで相談したことがある人については、1位「親(父親・母親)」61.9%、2位「友人」51.6%となっていました。
また、選択した人へ相談した結果、37%の学生が「自分のキャリアに対する考え方が変わった経験がある」と回答していました。具体的には、「自身の将来について幅広い選択肢があることを知った、選択肢や視野が広がった」「やりたいこと軸で考えられるようになった」「業界や業種の理解が深まったことで、これまで興味がなかったことにも興味を持つようになった」など、前向きな意見や背中を押されたという意見が多く挙げられていました。
現在のキャリア観に大きな影響を与えた人については、1位「親(父親・母親)」40.4%、2位「小・中・高校の教員」31.6%となっていました。
現在のキャリア観に大きな影響を与えた経験・体験については、1位「小・中・高校時代の学び(課外活動や部活動など、勉強面以外)」40.4%、2位「大学での学び(勉強面)」40.1%と僅差でした。
今回の調査では、「就活が本格化した時期に相談している・したい人」「企業選びなどの意思決定において意見やアドバイスを重視したい人」について、どちらも約25%の学生が「親」と回答していて、「親」の影響の強さが明らかになったように感じました。
親は最も身近にいる社会人として頼れる存在になっているようです。また、子供の教育や将来に関心を高める親も増えており、就職・キャリアに関するセミナーを保護者向けに実施する大学も増加傾向にあります。
過日NHKBSで親と子をテーマにした番組のなかで、「親子って言ったって、もう全然別人格」という話があったが、私も親世代として気をつけているのは、自分が経験を積んだものとはあるかに今の就活は異なることをしっかり理解しておくことではないかと考えています。なので、学生の皆さんがご両親に相談する際は、そのことを把握したうえでアドバイスやフィードバックを傾聴する姿勢が大切だと思います。
就活のゴールは内定を得ることではなく、自分が納得してその活動を終えることだと考えています。そこで、納得感のある就活を進めるには、当事者であるあなたがご両親をはじめ周囲のアドバイス・フィードバックを参考にしながらも、これまでに積んできた経験から自身のキャリア観を明確にして、自分で選ぶ「自己決定」をできるように就活でも体験と学びを積むことが大切だと思います。