24年卒 新入社員意識調査

株式会社リクルートマネジメントソリューションズから今春自社のサービスを受けた新入社員を対象に実施した「新入社員意識調査2024」の結果が公表されました。

26年卒・27年卒の皆さんには、夏のインターンシップ等に参加して、就職の視野を広げる経験を積まれることでしょう。その後には、少し具体的に自身の進む方向性を考察しながら第一志望群となる企業の検討へと流れていきます。そんな時に参考になる情報が、当調査結果にありますのでご紹介します。

近年の新入社員の特徴として、「働くうえで大切にしたいこと」については、確実性(任せられた仕事を確実に進めること)と挑戦性(失敗を怖れずにどんどん挑戦する)の二極化の傾向が見られます。背景としては、インターンシップへの参加、企業や副業を行う学生も増えていて、早い段階から社会人経験や仕事経験を積んでいる新入社員にとっては、挑戦がより身近になっていることがあります。一方、調べてもわからないことや経験していないことに対しては、失敗への不安から、確実性を求める新入社員もおられます。

学生時代に「選択してきた経験」やどんな情報に触れてきたかという「アクセスする情報」の違いで、個々の新入社員の志向が多様化していると思われます。

また、「どのような特徴を持つ職場で働きたいか」においては、「お互いに助け合う」と「遠慮をせずに意見を言い合える」が両立された職場を望む割合が増えています。これはまさに「心理的安全性」が担保された環境が求められていることが明らかであると思います。

個の尊重の時流を背景として、学生時代から、一人ひとりの個性を認め「誰でも自分自身の意見を発信できること」が当たり前の環境を経験していて、「言いたいことが言える」ことに重要性を感じているZ世代の特徴と思います。

VUCA時代といわれるようになって久しいですが、唯一解がないビジネス界では、「何となくでも出してみる」「失敗しても大丈夫」といった「ゆるさ」から生まれる安心感が求められているのでしょう。また、「異なる価値観を取り入れてみる」「いろんな人と繋がって進めてみる」という「ひろさ」から生まれる新しい視点が、オープンな環境をつくり、行動の後押しになるのでしょう。

これからのチームの一つの姿や環境が描かれていると思える内容でした。

働くうえで大切にしたいこと

身につけるべきこと

仕事・職場生活をするうえでの不安

働きたい職場の特徴

上司に期待すること

仕事をするうえで重視すること

就職先での勤続意向

就職先の会社を選ぶうえで重視したこと

26年卒にとっては、まだ時間がたっぷりある!と考えてしまいがちですが、そうではありません。仮にたっぷりある時間をどう使うかが試されると捉えて欲しいのです。投資の世界の格言に「もうはまだなり まだはもうなり」という言葉があります。これ、時間にも言えることだと思います。

一口に「考える」といっても、自分の人生に影響を及ぼす就職について考えるのですから、どれだけ深掘りしても考え過ぎとはならないと思います。熟考を幾度も積みながら自分の考えや想いを深化させ、言語化するにはそれなりの時間が必要になることは、これまでの自分を振り返るとわかるものだと思います。勿論、単に時間を費やせばいい話ではありませんが、「わかっていてやらなかったこと」を後悔することをそろそろ自分に禁止事項としてしっかり躾けることもこの時期に大切な取り組みかもしれません。

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