知っとこ!インターンシップ

GWが明けて夏のインターンシップ等の募集が動き始める時期となりました。昨年の夏から新ルールの下で25年卒を対象にしたインターンシップの実施が始まりました。これまでインターンシップと呼んでいたものを新ルールでは下図のように大きく4類型に分けられています。

新ルールでは、5日以上の開催など一定の条件を満たすプログラムでなければ「インターンシップ」の呼称を用いることができなくなりました。つまり、タイプ3とタイプ4がインターンシップとなります。加えて、インターンシッププログラムに参加した学生の情報を、採用活動に利用することが企業に認められました。以上2点が大きなポイントです。

非公式ではありましたが、従来からインターンシップは事実上、企業の採用選考の一助とされていました。それがインターンシップを採用活動の参考に使用することが公に認められたことになったのです。

内々定を出せるのは最終学年の6月1日以降、採用選考が廃止されてからとされていますが、実際にはこれまでもそうであったように、6月以前に内々定の連絡を行う企業は少なくありませんでした。新制度のインターンシップ等は、多くの企業からポジティブな対応しているように伺えます。

近年では就活生の9割がインターンシップ等に参加し、参加した企業へ入社したいという学生も7割に上ることが調査から明らかになっています。

今後は大企業に加え中小企業においても、タイプ3「汎用的能力活用型インターンシップ」について5日間のプログラムを用意し、参加人数も拡大する傾向が予想されます。

ここで学生側に注意が必要なことは、5日以上のプログラムが条件となっているインターンシップは企業側の負担が大きく、実際の採用人数より受け入れ人数が少ないことです。企業としてはインターンシップの参加者を選別せざるを得ず、志望動機の提出や面接を行い、本採用と同じプロセスを踏むケースが多いのです。この流れから、就活生の心情として「インターンシップに落ちたからこの会社は諦めよう」と思いがちになりますが、実は企業側の本音は「インターンシップと本採用は別」「本採用にもぜひ応募してほしい」ということを理解しておきたいポイントです。事実、インターンシップに落ちた学生が本採用で内定を得たケースは少なくないことも調査結果から明らかになっています。

また、企業の中には、インターンシップの千古に落ちら学生に対してのフォローを熱心に実施しているケースもあります。応募にあたり提出されたESや適性テストの結果に基づいて、自己分析やキャリア設計についてのアドバイスやフィードバックを行ったりする動きが徐々に広がっているのです。

企業側からインターンシップへの応募に対して丁寧なフィードバックがあれば「本選考に応募して欲しい」という裏メッセージだとポジティブに受け取ってみてもいいのではないかと思います。

夏季休みを活用したインターンシップ等の参加を検討される際には、ぜひタイプ3「汎用的能力活用型インターンシップ」を検討されることをお勧めします。

関連記事一覧

TOP
TOP