就活中にESを提出する企業は第一志望だけ、という学生は非常に珍しい存在でしょう。なので、1次面接を数社、数十社受けることにもなります。そこで、今回は面接後に重要なのにちゃんと実践している学生が少ない大事なことについてご紹介します。
面接を終えた後はその日のうちに必ず一人で振り返りをしっかり行うことが大切です。これは「あーすればよかった」とか「こう言った方がよかった」といった反省事項の洗い出しではありません。(勿論、こういうことも大切です)
あなたという未来ある人材を、どんなキャッチコピーを使って説明したのか。それは相手に分かりやすく届いたのか。「貴社に入ったらこのように貢献できる」と、説得力あるプレゼンができたかどうか、という振り返りが重要かつ必須なのです。つまり、今回の面接であなたが「ベストを尽くせたかどうか」を客観的に評価することです。
ベストを尽くせた!、と言い切れるのならそれでOKです。仮に後日、残念な結果が届いたとしても「〇〇社とはご縁がなかった」ときっぱり割り切ることもできるものです。経験を肥やしに進むことで、きっと成果を手に入れることができるでしょう。一方で、客観的な振り返りをせず、経験から学ぶことをしない学生には、なかなか1次面接すらなかなか突破できず、初秋を迎えやがて秋が深まってきても、焦るばかりで苦しみながら就活を続けなければならない事態を招いてしまうのです。
面接は相手(面接官)あって成立するコミュニケーション(対話)です。自分の言いたいことだけを流水の如くスピードで話しても、相手には何一つ残らないのです。
学卒者採用において、企業側からしてみれば、応募者の大多数の学生が、人材としては未知数で、どんぐりの背比べ的なものです。だからこそ、個人の伸びしろに注目をしています。あなたは、自分のポテンシャルをどのように伝える準備を整えているでしょうか。
人間の評価を時代の流れから振り返ると、現在までに4つの時代がありました。もっとも古いは「身体的能力評価の時代」で、次に「IQ評価の時代」がありました。続いて「コンピテンシー&EQ評価の時代」となり、現代は「ポテンシャルモデルの時代」と言われているのです。
このポテンシャルを構成する要素として、①好奇心 ②洞察力 ③共鳴力 ④胆力の4つが知られています。特に好奇心が重要で、新しい経験・知識・率直なフィードバックを求めるエネルギーの強さと学習と変化への開放性が問われるものだと知っておかれるといいでしょう。尚、ここでお伝えした〇〇力とは、「~できる能力」ではなく、「~することにエネルギーが湧くか」ということです。つまり、能力ではなく、エネルギーを捉えることを指します。ここで言うエネルギーとは、本院からすると無意識で、時には無自覚に、自然と湧き起こる「熱量」のようなものとご理解いただくといいでしょう。
就活における自己分析で自身のコンピテンシーまでは深めている学生は珍しくありませんが、その更に深いところにあるポテンシャルに触れている学生は少数のように思います。
多様性を重視する社会となり、ビジネス社会でも人の評価軸に変化があって当然なのです。もし、あなたが自己分析でご自分のコンピテンシーやら、ポテンシャルといったことに触れていないとしても慌てる必要はありません。今ここで得た情報を基に、ネットなどを活用して理解を深めながら不足分をしっかり補う行動を始めればいいだけです。
就活のゴールは、あなたが納得して就活を終えることです。後々、こうしておけばよかったと悔いても時間は戻ってきません。今できることは即実行するスタイルで就活を進めていきましょう。