インターンシップなどのキャリア形成支援プログラムには、申し込み順や選考なしで参加できるものがある一方で、ESや面接などの選考が行われるものも少なくありません。今夏のインターンシップでは選考に通らなかったという学生が少なくなかったようです。
ESや面接ではどんなことが確認されたのか、をマイナビが調べたところ「自身の強みや特徴について」81.6%、「志望理由」81.6%、「学業・研究・ゼミについて」64.9%、「サークル活動・部活動・ボランティア活動について」47.5%が上位に並びました。
自己PR、学生時代に力を入れて取り組んだこと(ガクチカ)、志望動機は就活の本選考で必ず確認される内容と言われていますが、「自身の強みや特徴」を自己PR、「学業や学外での活動」をガクチカと捉えると、キャリア形成支援プログラムでも同様なことが確認されていることがわかります。

キャリア形成支援プログラムは、業界や企業研修ばかりではなく、仕事で必要とされる能力や資質が確認でき自己分析にも有効な活動です。また、26年卒で早期に就活を終えたい学生の皆さんは、お目当てである第一志望群の企業が秋冬に実施するインターンシップ(5日以上)を決戦の場と捉えてチャレンジされることをお奨めします。
ES作成や面接を受けることを面倒だ、苦手だとインターンシップや仕事体験を敬遠している学生がおられると聞きますが、とてももったいないことです。25年卒からインターンシップ等の取り組みが改正されたことで、学生がインターンシップに参加するメリットがより高くなっていると捉えると、就活生として機会損失を自らつくっている可能性があるのです。
いつかやろう、そのうちやろうと、ついつい先送りをしてしまう人がおられます。幼少期の子どもならまだそういうことも許されるのでしょうが、10歳くらいになってもそういうことを繰り返していると、残念な癖を身につけてしまうことにつながるのです。癖にもいろいろありますが、悪癖と言われるものほど成長してから正すのは難行になるものです。
待っていても、カレンダーをいくらめくっても、いつかという日がやってくることはありません。思考に触れたときが行動する(取り組む)善き機会なのです。
思考を積むことも大切なことですが、同様に行動(経験)を積むことはもっと重要なことであることを、就活を機に正しく理解して参りましょう。