まずは自己受容

学生が就職活動に当事者意識を持つ時期やきっかけは、個人差が現れるものです。近年、就活については早期化がよく話題になっていますが、その捉え方にも多様性を感じます。

多くの学生は、20数年の人生のなかで「自分が働く」ということについて熟考する、そこにおける価値観を考察する、といった機会をほとんどしてこなかったのではないでしょうか。

そのことを良し悪しでジャッジすることは不毛なことと思うのです。

そこでコト就活については、当事者意識に気づいたその日が吉日と考え、そこからどんな思考でどのように動くかが大事なこと、とお伝えしています。そして、自分の就職について当事者意識を持ったら、すぐにインストールしておくことをお勧めしている考え方があります。

人間の特性のひとつだと考えているものです。

人生は山あり谷ありと言われます。つまり、いいときもあればそうでないときもあるのです。でも私たちは、自分にとって都合のいいことは素直に受容するのです。それもその多くが無意識にそうしています。ですが、自分にとって都合の良くない、好ましくないことは、気づかなかったこと、見なかったこと、起きていなかったこと、として受容することをしないか、しようとしても非常に難しいと捉えてしまうものです。

この対策として、事実を事実として一旦しっかり受け入れる勇気を自分の中に養うことです。言葉にするのは簡単ですが、これも非常に難しいことです。そこで、事実を事実として受け入れる器を持つ努力は人間力を成長させることだとお伝えしています。今よりも人間力を高めたいと考えるならば、先ずは事実を事実としてきちんと受け入れることができる人格を養うことが大事だと思うのです。

人間は皆、弱い生き物です。だからそういう場面では、愚痴や不平不満がつい口や態度に出てしまうものですが、人間力の高い人はそうではないことは想像ができるのではないでしょうか。

私たちは一人ひとり、強み・弱みを持っています。その違いに良し悪しはないと思います。大切なことは、自分が過去にできていなかったことを(それが自分のためになることであれば)できるようになったと成長するための行動を主体的に起こすことです。

自分の可能性を信じて成長を積んで参りましょう。

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