学生が自身で書かれた自己PRを持って相談を受けるケースが少なくないのですが、多く見られるのが志望企業の求める人材像に寄せすぎている、と思われるものです。その気持ちは理解できるし、努力も認めてあげたいのですが、それは望む結果を得ることが難しくなるのです。つまり、志望企業に寄せようとした結果、面接で落とされるパターンなのです。
企業が求める人材像に寄せようと努力したことであなたらしさが伝わらずに残念な結果を招いてしまうのです。寄せること事態に問題があるのではないのです。あなたの軸の中でその企業との接点部分を探し、合致した部分に寄せることができていないので、ESでは通ったものが、面接で話を聞いてみると、聞き手が違和感を抱くのです。
日本人特有とも思うのですが、他者軸を自己軸に置き換えてはいけないのです。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、それは他人軸で生きること指すことになります。そんな生き方では決して幸せになれません。
例えば、岩木山でも富士山でも、登山では他人のペースに乱されずに自分のペースで登ることが大切なことです。
他人軸とは、他人のペースで思考し行動し生きることです。どんなに苦しくても、周りや組織、社会のペースに必死に合わせてしまうことです。よく考えるとそういった働き方、生き方をされて、苦しんでいる人がこの時代にも少なくないように思います。
ビジネスの世界では「マイペース」を少しネガティブな意味でつかわれることがありますが、人間が生きるという本質から考えるとマイペースは大切に扱うべきことです。
就活における自己PRを考える際は、「自分は何がしたいのか」「何のために働くのか」「何を大切にしたいのか」など、あなたの働く目的や軸を明確に言語化すること必須です。その目的を実現するための手段に業界や企業の選択びがあるのです。企業に寄せ過ぎて話すと矛盾が生じやすく、マイナスな印象につながってしまいがちです。矛盾がなく一貫して話す(伝える)ことは面接の基本となります。あなたの軸で精一杯思いや考えを伝えることができるように自己理解を深めることが大切です。