就職みらい研究所より23年卒大学生(6,254人)・大学院生(1,372人)を対象にした内定状況(10月1日時点)が公表されました。
内定率は9割超、進路確定率も9割近くになっていました。一方で、内定が得られていない学生が約1割強おられることもわかりました。就活に苦戦している学生諸君、焦りは禁物、まだやれることはあります。諦めずポジティブに進めて行きましょう!
就職内定率(大学院生除く)では93.8%で、昨年の22年卒の92.4%より1.4P高い結果でした。内訳をみると、理系が96.0%、文系が92.9%で理系が3.1P上回っていました。また、女性は94.7%で男性が93.0%と若干ですが女性が高いこともわかりました。

内定取得先の業種では、ダントツで高かったのは情報・通信業で26.0%、製造業(機械器具以外)14.6%、機械器具製造業14.3%、サービス業13.4%、金融・保険業11.9%、小売業11.9%と続いていました。

就職先の企業を決めた進路確定率は、87.1%で、昨年同時期の87.5%よりやや低いものの23年卒就職活動のゴール間近であることがうかがえました。

進路確定先企業では、情報・通信業が22.4%とこちらもダントツで、製造業(機械器具以外)12.0%、機械器具製造業11.8%記入・保険業9.4%、サービス業9.3%と続いていました。

10月に入り各社で内定式が行われていますが、内定者に自信の就活を振り返った感想をみると、安堵と不安や迷いの気持ちを抱えていることが伝わってきます。
- 「内定式もあったりして、就職活動がゴールではないことを実感してきた」(文系・女性)
- 「満足しています。内定式も終わり、少しずつ社会人になる実感が湧いてきました。また、これでよかったなと少しずつ思えるようになってきました」(文系男・男子)
- 「たまに違う道にしておけばよかったと思うことはあるが(おそらく内定ブルーのようなもの)、内定式を終えると、ここでとりあえず頑張ろうという気持ちになった」(文系・女性)
- 「内定者イベントに何度か参加して先輩の職員や内定者同士で交流を行ったが、とても良い雰囲気で自分のやりたいこととも合致しているので内定先に納得している」(文系・女性)
- 「就職活動は終了したものの、懇親会など就職先の方々と関わる機会があり、質問や交流を通じて仕事への理解を深め不安を解消していきたいと思う」(理系・女性)
- 「内定式が近いこともあってか、個の針路で本当にいいのかと考えることが増えた」(理系・女性)
- 「就職活動を終えたが、内定先から1回だけ連絡があっただけで、それ以降連絡がないので心配している」(文系・男性)
いま内定を得ていない学生はどうしても不安と焦りを抱え込んでしまう傾向にあります。でも、まだ諦めてはいけません。ここが仕切り直しのポイントと捉えて、一つひとつ今できることを精一杯取り組んでください。何でも一人で抱えずに信頼できる人に話を聞いてもらったり、アドバイスを受けたりすることも大切です。大切なことは就職先を確定するスピードではなく、あなたが心から納得して就活を終えることです。
今、就活で苦戦している学生皆さんへ心からエールを贈ります。