ここ数回、就活における面接での第一印象にフォーカスをしてお伝えしてきました。今回は面接の本丸である面接官とのやりとりについてです。
就活は、職業人としてのキャリアやこれからの人生に少なからず影響を与えるものです。だからこそ、面接では緊張するのです。
あなたが語った内容が面接官にインプレスされるかどうかは、伝え方が9割ではなく、中身が10割だと考えるといいでしょう。面接対策などでは、話す・伝えるについてのテクニカルについての情報も多くありますが、個と採用面接ではそこが重要ではないと考えています。
例えがよくありませんが、ゼロに何をかけてもゼロのように、中身のない話をどんな話術を駆使して話しても面接官から評価を得ることは難しいでしょう。
面接に限りませんが、どう話すか(How)で悩むときというのは、何を伝えるか(What)がしっかり整理されていないことが殆どだと思います。
自分の考えや思いなどを伝える場面では、①だれに伝えるのか(How)、②何を伝えるのか(What)、③どう伝えるのか(How)の順に整理することが大切なのです。どう伝えようか、と悩んでいる人を観察すると、聴き手を理解することも少なく、伝える内容の吟味も疎かにして、Howのテクニカル面ばかりに意識が向いているように見えるのです。
大切なことは中身です。何を伝えるかは、どれだけ自己分析で自身と向き合ったかと相関するものでもあります。
面接で上手く伝えようと思っても、スキル不足や準備不足、時には想定外の質問に翻弄されてしまうことだってあるものです。だからこそ、付け焼刃的なテクニックに自分のファーストキャリアを委ねるのではなく、20数年間生きてきた中での経験を通して得てきた気づきや学びをしっかり整理しておくことが重要なのです。
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