働き続けたい職場

「働き続けたい職場」に関する調査結果が公表されました(n=20代・30代の正社員経験がある213名)。

Q:働き続けたいと思う職場に勤めたことはありますか?

6割超から「務めたことはない」と回答があったことがわかりました。職場の文化や風土、制度など、理想と現実の差分が大きいのかも知れませんが、率直な感想としてとても残念に感じました。

どこかに理想の職場や天職となる仕事があるのではなく、いま自身がおこなっている仕事を天職発想で仲間と協働して取り組むことが大事ではないかと思うのです。

もちろん、職場がホワイトであることが前提ですが、そこで自身の強みを惜しみなく発揮していないとしたら、それは職業人としてちょっとズルイのではないかとも思います。

Q:働き続けたいと思う職場は、どんな職場ですか?

最も多かったのは、「気軽に報告や相談ができる」46.5%で、「社員に丁寧に教育を行っている」37.6%が続きました。上位回答から考えられるのは、風通しが良く、人間関係が良好な職場、人材育成に熱心で、ヤリガイある仕事であること。安定していて成長が期待できる企業、といったところが働き続けたいと思う職場のようです。

そのような企業を見つけ就職することも一案ですが、自分の強みを存分に発揮して、仲間と共に前述した職場づくりの一員として働くこともアリではないでしょうか。個人的にはそういう働き方のほうが楽しいと思うのです。楽しいとは楽をすることではないと思うのです。

時代が変わっても退職の本質的な退職理由は人間関係です。若い世代の視点で考えると、上司や先輩との関係性が、働き続けたいという思考に大きく影響すると思います。

今回の調査結果だけで言い切ることはできませんが、ミレニアル世代やZ世代は、先週や昇進、自分の能力を高められるといったことよりも、上司や先輩との関わり方が働き続けたいと感じるかどうかに影響を与えると考えていることが伺えました。

これから就活に進む25年・26年卒のみなさんは、企業選択をする際にはぜひ今回の結果を参考にして欲しいのです。入社する会社を決めるのはあなた自身です。つまり、就活における最終意思決定者はあなた自身であることを忘れてはいけません。

近年は、新卒採用者が短期で退職する旨の話題が多いですが、それを取れんどのように受け止めてはいただきたくないのです。ファーストキャリアでつまずくことのないよう、自己分析と企業研究は誰よりも深くやったと自負できるくらい取り組んでいきましょう。

職業人として、「どんな職場で働きたいか」という理想を思考することを否定はしませんが、個人的には「いまの職場で何をしたいか」に思いを馳せ、その実現に向けて頑張る自分でありたいと思います。

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