就職活動において、インターンシップへの参加を重視している学生が近年増加している傾向にあることを喜ばしく思っています。
ある程度自己分析をしたうえでインターンシップに参加することで、職能のミスリードや業界のミスマッチが防げるし、志望する業種への参加であれば、現場にあるたくさんの情報に触れることがポジティブな刺激となり、就活を前に進めてくれるものだと思います。
全国の企業採用担当者614名に行われた調査で、インターンシップと本採用をどの程度結びつけているのかに関して次のような結果がまとまった。
Q:インターンシップと採用活動の連携は?
昨年比8.3pt増の40.8%が「通常選考で優遇まではしないが、インターンシップ参加者限定の情報提供やセミナー等を実施している」と回答しました。一方、「インターンシップ参加者と通常受検者との区別はない」と回答したのは昨年を9.7pt下回る22.6%でした。
調査に答えた8割弱の企業が、何らかの形でインターンシップ後も参加者に対する継続的なフォローによって採用活動に結びつけようとしていることが分かります。

Q:内々定者のうち自社インターンシップに参加した学生の割合は?
インターンシップ実施企業に「内々定者のうち、自社インターンシップに参加した学生の割合」を尋ねた質問では、「該当者がいない(自社のインターンシップに参加した学生の割合が0%)」は昨年より12.0pt減の13.2%でした。
インターンシップ参加者への内々定出しが進んだことが分かり、採用におけるインターンシップの位置づけがより大きくなっていることが伺えます。

理想的な就活のゴールを考えると、大切なことは「自分が心から納得して就活を終える」ことだと思うのです。そのためには、所謂「就社」ではなく「就職」への意識を持って、しっかり準備をしながら行動を積み重ねながら学び成長することが大切です。
24年卒の皆さんには、これから秋冬春に行われるインターンシップへもアンテナを立てながら、意中の企業へは出来得る限り参加できるよう努力されることをお勧めします。