23年卒 就活納得感

8月下旬までの就活に対する納得感の調査結果をみると、最も多かったのは「ある程度納得できる就職活動ができている」37.1%でした。「十分に納得できる就職活動ができている」37.0%を合わせると、7割を超える学生が納得している様子が伺えます。

納得している理由では何といっても「第一志望の企業から内定を得た」ことだと思われますが、それ以外にも様々な声が上がっていたので紹介します。

第一志望の企業から内々定を得られた

  • 第一志望企業から内定を頂いたため、大いに納得しています。
  • 志望度の高い企業から内定を得ることができたため。内定を得た会社のなかから自分なりに悩み抜いて出した結果であるため。
  • インターンシップを経て絞り込んだ第一志望で内々定を得ることができたため。
  • 第一志望に考えていた企業に内定を貰えたから。

インターンシップへの参加

  • インターンシップに参加し、実際に働かれている方や会社の雰囲気を自分で感じることで、自分が働きたいと思える会社を見つけることができたため。また、自分が働きたい企業と出会うことによって自分の中のモチベーションが上がり、就職活動に対する意欲が保たれた。
  • 会社説明会及びインターンシップにも参加でき、より詳しく会社のことを知った上で面接を受けることができたので納得のいく就職活動ができた。
  • インターンシップに多く出席させていただいたことで、就職活動開始時には希望行迂回、職種が絞れていたため納得するまで就活活動をすることができた。
  • インターンに参加して実際に働きたいと思った会社から内定をいただけたから。

学業との連続性

  • 機械系の専門で、それに近いもので自分のスキルを高めていきたいと思ったので、希望としている機械系の会社に内定をいただいたので十分満足している。
  • いま取り組んでいる研究にマッチしているため。

自己分析

  • 自分のやりたいことの軸を定めて、筋の通った就職活動ができ、合った企業に内定が決まったから。
  • 自分の過去を振り返る作業から始め、自分の適性について考える時期を就活初期につくった。この時期を経たことで、性格を知ることができた。また、この気づきをエージェントや学校の先輩との面談にて言語化することによって、より納得感のある自己PRやガクチカを書くことができた。企業選びについては、幅広い業界を見たうえで、人財業界や出版業界に絞り込んで進めたため、後悔はない。したがって、十分に納得できる就職活動ができたと考えた。
  • キチンと自己分析を行い自らの興味関心や夢に素直になった上で、最も自己成長を感じられる企業から内々定を頂くことができたから。
  • 自分の性格、能力を過大評価せず、冷静に就職先を選択できたため。

視野を広げた

  • 様々な業界インターンシップを通して自分に合う合わないを見定めて、差一周的に自分のやりたい仕事を見つけることができ、面接でも最大限の力を発揮できたから。
  • 学歴やこれまでの経験に左右されず、志望業界内の樹になる企業ほぼすべての選考にチャレンジしたから。また、内定を頂けた企業の中で実際どの企業へ入社させて頂くか、じっくり時間をかけて選ぶことができたから。
  • 幅広い業界、職種をみることで視野を広げつつ、納得できる企業に就職が決まったから。
  • 幅広い業界と企業を見て、実際にインターンシップに参加したりOBの話を聞いたりして熟考の上で就職先を選ぶことができたから。

大学のサポート

  • 大学指導教員からESや面接の対策など十分な指導を受け、第一志望に内々定したため。
  • 就職活動が本格化する前から行動していたということと、大学の就職支援してくださる方々に何度も相談に乗っていただいていたので、スムーズに就職活動をすることができたから。

待遇や条件

給与や休日など、自分が気にしていた項目を満たしている企業から内定をもらえたから。

希望の職種、希望の勤務地で働ける企業から内々定をもらえたから。

福利厚生がしっかりした企業から内定をいただき満足しているから。

年収と福利厚生の充実度。

さらに、ある程度納得できる就職活動ができていると答えた学生からは次のような声が寄せられていました。

  • コロナ禍で対面での制約が多かった部分がマイナスだった。
  • 志望度の高い企業のインターンには選考で落ち、本選考を落ちているので、これが自分の実力なのだと腹を割っている。
  • 自分が希望しているとコリからの内々定を頂けたため納得はしているが、そこでやっていけるのか不安でまだ就活を終えるか決められていないから。
  • 大手ホワイトに就職できたが、勤務地が希望ではないため。
  • 今思えばもっと早くからインターンシップ等に参加し色々な企業をみればよかったと思うし、就活して行くなかで県内就職じゃなくてもいいと思ったので全国の企業をみればよかったと思います。
  • 志望度は高く、関心のある事業内容の会社に内定をいただけたため入社を考えているが、今になって収入面や労働環境に関して不安を感じている(ただし社会に出る上で多少の嫌なところはあっても仕方ない、十分に許容できる範囲内だと、ある程度納得している)
  • 就職活動を始めた時期が遅く、準備を進めていなかったこともあり当初はほぼすべての企業の選考に落ちてしまい、落ち込んでいました。ただ、さまざまな企業の選考を受けるにつれて自分が何をやりたいか、どのように今後歩んでいきたいかを理解することができ、最終的に自分に合った企業に内々定を頂くことが出来たから。
  • 志望度の高い業界のインターンシップに選考漏れ、コロナの影響による中止などで1回も参加できず、説明会のみの経験だったから。
  • 第一希望の企業ではないが希望業界の大手企業の内定をもらうことが出来たのである程度満足している。

自分の就職活動について納得感を問われ「どちらとも言えない」と答えた学生からは次のような声がありました。

  • 内定が出た際に、承認するか辞退するか1週間以内に決めて欲しいと言われ、焦りながら承諾してしまったため、今になって本当にこの企業でよいのか迷いが生じ始めているから。
  • やりたい仕事がわからず、志望動機が明確でなかったため、面接苦手意識が消えなかったから。とりあえず就職はしないと、という切迫感から就活をしていたため。
  • 親が内定先の企業を良く思っていないから。
  • 就きたい業種ではあるものの、本来希望していた企業は募集がなかったため不完全燃焼だから。

続いて、「あまり納得できる就職活動ができていない」、「全く納得できる就職活動ができていない」と答えた学生の声です。24年卒、25年卒の皆さんにとっては貴重な情報となるものです。諸先輩から学ぶことは、就活にとってとっても大切です。

  • 志望業界から1っ社も内々定を得られていないから。食の選考で落ちるのであれば向いていなかったのだと諦めがつくが、志望する企業はどこも最終面接やその1っ歩手前の選考でご縁がなくなったため、素質はそれなりにあるのに職業に就くことはできなかった(企業に選ばれなかった)のだと、悔しさが倍増している。第一志望としている企業からは最終面接でご縁がなかったものの、「素質は充分なので、内定辞退者がでたら是非入社して欲しい」と電話がかかってきた。期待されていないわけではないものの、所詮誰かが辞退しなければ入社できないレベルの人間なのだということを突き付けられて、落ち込む。
  • 就活を始めるのが遅かったので、もっと早いうちから行動をすればよかったと後悔しています。
  • ESの出し忘れや、本格的に活動し始めた時期が周りに比べて遅かったので、自分が活動し始めたときには選考が終わっている企業があった。そのため、行きたい業種へ行けなかったり、勤務地を変更したりと就活の軸を変えざるをえなかったので、あまり納得できていません。
  • ここまで50社以上にエントリーしてきて、書類の通過率は1割程度です。自分では真剣にやってきたつもりですが、思いが企業に伝わるようなものが書けていないんだろうな、と思っています。かといってここまで来てしまうとどう改善すればよいのか分からないので困っています。
  • 落とされた企業の方が圧倒的に多く、唯一受かった企業も全く行きたい気持ちが湧いてこない。明確な就活の軸を持てず、それによって無意味にエントリーし過ぎて、自分を苦しめている。
  • 自己分析や面接の練習をやりたくないので全然行ってこなかったのが原因でなん十社もの選考を不合格にしてしまい、精神的に相当参ったから。
  • 想定していたよりはるかに就職活動が長引いていて自己肯定感を失っている。
  • 当初の志望企業はことごとく落ちてしまい、内定を得たとしても納得して社会人生活を始められるとは思えないため。
  • 一次面接より先に進めないため、自身のやり方に満足感も納得感もない。
  • 内定が全く取れない。
  • 準備が全く足りておらず、市号業界、職種を考え直すことになったから。
  • 会社説明会の週に限ってコロナに感染、辞退することになってしまった。
  • 説明会には参加しているが、やる気と自身がなくエントリーをしたことが一度もないため。

納得できていない就活生の声から得られることは、就活活動のスタートです。就活に限らずビジネスでは初動を重要視する向きがあります。学生にはさまざまな背景があることですが、就活はその準備を含めて、できるだけ早い時期にスタートさせることをお勧めします。

そして、就活準備の一つでもありますが、自己分析の資質です。これは一度二度で明確になるものではないことを理解しておき、できるだけ早くしっかりと時間をかけて行うことです。就活の軸がどれくらいしっかりしたものになっているかは、あなたのキャリア初期に大きく影響をもたらすことだと肝に銘じてほしいことです。

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