24年卒を対象にした採用活動が3月から解禁となります。毎年お決まりのように、年が明け2月になると、一部学生から就活どうしたら良いのかわからない・・・旨の話が舞い込んできます。話を聞いてみるとほとんどの学生は、完成度には違いがありますが、やるべきことはやっていても、自分が積み上げてきたことに自己承認ができず、自信が持てずにソワソワしているのです。一方で少数ではありますが、自己は何をしたいか、何ができるのか、といった自己分析すらできていない強者が現れてこちらが驚くことも近年では珍しくもなくなりました。
一応注記として、これからお伝えする内容は、あなたが心身共に健康で過ごされている学生であることがそのベースとしてあることをご理解いただき読み進めてください。
そのような強者には共通点も多くありますが、それでも幾つかのタイプも分類ができると思っておりますが、今日は共通点にフォーカスした話です。そして、この共通点は彼らだけではなく、私も含めたすべての職業人が今一度、肝に銘じておくべしこととしてもいい時期と思います。
その共通点とは「時間に対する認識」なのです。
時間についての教えや名言・格言は星の数ほどあるのではないかと思えるくらいあり、人間にとっては重要で大切であるものであることを学生の皆さんも知っている人は大勢おられることと思います。
幾つかの教えをご紹介すると、
- 一時間の浪費を何とも思わない人は、人生の価値を見出していない人だ/チャールズ・ダーウィン
- 時間の浪費ほど大きな害はない/ミケランジェロ
- 知恵の9割は、時間について賢くなることである/セオドア・ルーズベルト
- 時間は、この世の魂である/ピタゴラス
- 時は金なり/ベンジャミン・フランクリン
- 今日出来ることを、明日に残すな/エイブラハム・リンカーン
- 過去の学び、今日のために生き、未来に対して希望をもとう/アルバート・アインシュタイン
- 私が一番好きなものはお金がかからないもので、誰もが持っているものだ。
そして、それは世の中で一番素晴らしいものなんだ。
それは、時間なんだよ/スティーブ・ジョブス
「その通りだよなぁ」と自省したり、「そうなんだよな」とモチベーションの燃料にしたりと、先人の言葉を活用するのは私だけではないでしょう。
JOBに限らずLIFEも含めていえることは、自分に与えられた時間をどのように使ったかによって、キャリアの大部分が決まるものだと思います。
時間の使い方で人生は決まる。そんな当たり前の話ではありますが、ここには「知っている」という人と、「やっている」という人では、キャリアスタート時点でこそ同じようなものであったとしても、1、⒉年も経つと大差が現れるものです。
24年卒の皆さんには「できている」人であり続ける考動を習慣化されることをお勧めします。参考までに、私が自分自身の習慣化のためにブツブツ唱えている、時間の価値観を紹介します。
何を志し、成すためにどんな行動を積み重ねたか。誰と出会い、何を学び、いかに己を磨いたか。
どんな人に関わり、どんな物事を好み、何にお金を使い、充実感や豊かさを味わったか。
この84字で表現できる時間の使い方で私たちの人生の大部分が決まるものだと捉えています。
だからこそ、自身の人生をどのように生きていきたいのか、と訊くことを大切にしておりますし、あなたにもこの問いにだけは、学生時代の間に真摯に自分と対峙して欲しいと考えているのです。
たとえば、就活における事前準備として取り組まれた自己分析には、どれくらいの時間を費やしたでしょうか? 量だけではなく質も併せて振り返ってみてください。
就活の一環として「しなければならないこと」だから機械的に取り組んだ人もいれば、この機会に自身としっかり向き合い、今まで意にしていなかった強みや特技を言語化することが出来た人もおられます。簡単に手に入った情報を基に感覚的に済ませた人もおられるでしょう。
それらの行為で何が良くて何が良くないといった表層的な話ではなく、いまからおよそ80年のあなた自身の人生にとって、どのように時間を使うことがあなたにとって益であるのかを考えることが大切なのです。
自己分析については、「いまここ」時点でのことではあるものの、その想いや考えを整理するために、自分の人生における ①Being(どんな人でありたいか)、②Having(欲しいものは何か)、③Giving(人や社会にどんな影響を与えたいか)を明瞭にすることを優先して、一定の時間を費やして自分と対峙することを勧めています。その次にキャリア形成におけるあなたの武器となる強みを見つけだし作業に入ります。
職業人としてのプロを目指すのであればこれが必須です。今はこの程度の力だし、能力だとしても、その道でやり抜くことができると自己効力感を持つことが出来る強みを見つけだしのです。この2つがそろったところで、どんな仕事なら実現できるかを探ってみることが大事だと思うのです。
採用活動解禁までには、まだ時間はあります。いまできることを、後から後悔するようなことがないようにあなたの時間をあなた自身でマネジメントしていきましょう。