学生時代に徹底すべき

いまや、就活では自己分析が大切ということは常識的認知事項のひとつでしょう。多くの人が大学3年の初夏頃から就活の準備として取り組まれています。現在の就活スケジュールから鑑みると時期としては妥当かなと思います。但し、24年卒からは別の見解になります。現在のスケジュールは、政府が基本的な就活のスケジュールを決めて、各方面に要請している形になっているのですが、それが行われるのも23年卒までの見込みになっています。

残念に思うのは、就活において自己分析は大切だ、大事だ、と言葉だけで理解しているだけの学生が大勢おられるのではないかということです。
ToDoリストにあがっていたものを取り敢えずやってみただけ? と感じてしまうような就活生と出くわすことが少なくないと採用担当者のコミュニティーでは話題になることもあるのです。

前にもお伝えしましたが、自己分析については、「どれだけ自分と向き合ったか」を基準にその量と質の両方が吟味されるものです。

あなたという人が自社の人財に相応しいか否かをしっかりと判断するためです。だからこそ、大切だ、大事だと言い伝えられてもいます。

何故学生時代に徹底してなのか

コロナ禍以降少し変化はあるものの、学生はやることがたくさんあって、同時に就活もしっかり取り組んで・・・。そうなるとついつい「忙しい・・・」とか、「時間がない・・・」といった言い訳を吐いてしまうことがあるのではないでしょうか。

少し脱線しますが、この忙しいを口癖にすることをさけるべきだ、と『重心心得箇条』(佐藤一斎)の第8条:世話敷と云うはぬが能きなりで次のように説かれています。

勤向繁多と云ふ口上は恥ずべき事なり。

仮令世話敷とも世話敷と云わぬが能きなり。

随分手のすき、心に有余あるに非ざれば、大事に心付かぬもの也。

重職心得箇条 第8条

これは、仕事が忙しいという言葉を口にするのは恥ずべきことで、たとえ忙しくとも忙しいといわないほうがいい、手がすいて心に余裕がなければ大事なことにきづかないものだ、という教えです。

就活中である学生であるあなたは重職ではないでしょうが、若いときからこういう教えを知り、身につける努力は大切なことだと考え紹介しました。

話を戻して、想像をしてみて欲しいのです。時代はVUCAと言われ、不透明で不確実な時代です。そしてコロナ禍です。実社会の企業にいったん入社すると、自分の人生についてじっくり考える余裕や気力を持てなくなるほど目まぐるしい毎日を過ごすことになるのが、現代ビジネスパーソンの姿です。さらに恐ろしいことは、目まぐるしい毎日の中で、流されている人が少なくないのです。

あなた自身の人生における人生観や仕事観、人間観などの価値観をじっくり考察するんは、の組織人としての利害関係がない、学生時代にたっぷりと時間をかけてじっくり取り組むことをお勧める課題だと思っています。

どんな企業にも社風があり、文化があります。できればそういうものに染まる前に、あなた自身で自分としっかり向かい合うことが、人生100年時代には特に大切なことではないかとも思うのです。

最も大切なこと

あなたは一度限りの自分の人生をどういうものにしたいのか、あなたはどうなりたいのか、本当に欲しいものは何か、この3つについてのあなた自身の本音を言語化することです。

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