就活実施中の25年卒みなさんへ

就職みらい研究所から発表された「就職プロセス調査(2025年卒)『2024年8月1日時点内定状況』」によると、内定率が91.2%と、現行の就活スケジュールになった2017年以降で最高となりました。

同調査では内定を取得した学生と、まだ取得していない学生の双方に、就活を始めた当初と比べた今後の就活の活動方針を聞いています。

「志望内容や範囲を変えずに活動する」は、内定取得者で46.6%、内定未取得者で68.1%でした。一方、「志望内容は変えず、より志望度の高い企業に絞って活動する」は、内定取得者で13.7%、内定未取得者で12.3%となっていました。

同調査時点で、就活実践中の学生が全体でおよそ2割近くいることのことです。その中には、内定を取っている人も1割以上含まれています。

「就活開始当初と比べた今後の就活の方針」の調査をみると、内定取得者は柔軟に対応し、さらなるステップアップを目指しているのに対し、内定がまだ得られていない人では「志望内容や範囲は変えずに活動する」が7割近くいて、初心貫徹の意気込みが感じる活動となっているようです。

8月下旬で内定未獲得であることの心情は痛いほど理解ができます。ですから、優しく甘い言葉を使って奇麗にまとめることもできますが、まずは現状をしっかり視ることではないかと思います。

新卒採用市場は、折からの人手不足を背景に企業の採用意欲がより一層高まっている状況にあります。そして減じて院でも新卒採用を続けている企業も少なくありません。加えて、採用予定人数に満たない企業では、追加募集を行っている企業もあります。

このような状況から25年卒のなかには、志望内容や範囲を変えずに活動する学生が24年卒より多いように推察されます。まだ内定を得られていない学生の皆さんは今一度、自身の就活を振り返り、うまくいっていないと思われるポイントを見つけ、その点をしっかり対策し改善して活動を続けられることを奨めます。

そのような行動をとるためには、身近にある就活資源を活用することも大切です。たとえば、大学のキャリアセンターに相談することで、課題点や改善策のヒントを得ることができることがあります。家族、先輩、友人、学校の恩師などの方々は、どんな思いであなたと接してくれるでしょうか。私たちは多くの人に支えられて生きていることを今一度しっかり噛みしめてみる機会かもしれません。もちろん、あおラボでも相談を賜ることができます。

また、企業/組織人になれば、興味関心があることよりも、あなたの強みが活かせる仕事/環境であるかが重要になるものです。ここで自分の強みを再確認され、少し視野を広げることや責める方向をずらしてみることも検討されてみてはいかがでしょうか。

ニュアンスが伝わりにくいかもしれませんが、「好きなことを仕事にする」ではなく「愉しいと思えることを仕事にする」といった感じで、少しは興味が持てて自分の強みが活かせる仕事を選択肢として加えてみてはいかがでしょうか。

就活には正解はありません。ましてや内定を獲得することが就活のゴールではありません。就活のゴールは、あなたが納得して活動を終えることです。それに値する就職先を決めるのは、あなた自身が主体的に意思決定することです。ですから、世間や周りの人の基準に心をざわつかせずに、自分にとって最良の仕事と職場を見つけ出していただきたいと思います。 けっぱれ!

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