これまでに出ている企業の新卒採用に関する調査を見ると24年卒の就活は、そろそろ本格的に動き出すことが読み解けます。なかには既に始まっている案件もあるようですが、年始にかけて動き出す企業が少なくないようです。24年卒のみなさんは、志望する業界や企業の情報をしっかりキャッチできるよう準備を進めて参りましょう。
もうすぐ冬休みとなります。この期間にインターンシップに参加を予定している人もおられるかと思いますが、並行して自己分析と仕事研究の質を上げ、自己PRと志望動機に落とし込む(アウトプット)準備の出来高が就活の出来高に大きく関わることを肝に銘じ、これまで以上に計画的に年末年始を過ごすようにしたいものです。
まず自己分析の確認ポイントです。
自分がこれまでの人生のなかで体験を通して学んだこと、成長したことは何か。また、その過程の中でどんな能力を身につけたのかを整理して自分の言葉でちゃんと伝えるための整理が必要です。
さらに、あなたはどんなコトを大切にする人で、その価値観は何か。あなた自身の特性や強みなどを客観的に自己認識できていることが必要となります。
次は仕事研究です。
興味を持った業界、気になる企業が今現在で明確でしょうか。インターンシップやワンデー仕事体験を通して、志望業界や志望企業がある程度はっきりしているのであれば、なぜその業界や企業を志望するのか、その理由を自己分析同様に、自分の言葉でちゃんと伝えるための整理が必要です。
業界の枠では、市場規模、将来性、ビジネスモデル、社会課題への向き合い方などを理解した上で、その業界に魅力を感じる理由を整理しましょう。
企業単体では、その企業の経営理念、事業内容、社風、ビジネスモデル、どんな部署があってどんな職種があるのか、そこでは利益をあげるためにどんな働きをしているのか、日々の業務は実際にどのように動いているのか、を把握し整理しておくことが大切です。つまり、どれくらい志望する企業のことを理解しているかということです。選考が進むにつれて、企業理解の深さと正確さはとても重要になります。
自己分析と仕事研究をおこなった後のアウトプットで大切なことは、自分の言葉で伝えることです。言うでも話すでもなく、伝えることがキーです。そのためにはあなたのアウトプットが真実であることを示す根拠となるエピソードなどの整理も必要となります。さらに、就社ではなく就職をするのですから、その仕事を通してどんな結果を創りだしたいのか、その仕事を通してどんな人間になりたいのか、などの将来像を明確にしておくことも大切なことです。
24年卒の採用市場も売り手有利の状況にはありますが、どの企業の自社の未来を担うべき人財獲得には並々ならぬ努力をしていることを忘れてはいけません。最後は自分が納得して就活を終える日を迎えるためにも、今やれることを先延ばしすることなく真摯に取り組んで参りましょう。