インターンシップ・仕事体験事前準備

マイナビ26年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査によると、単月でインターンシップ・仕事体験に参加した割合の推移を見ると下図の通りになります。

当調査に、インターンシップ・仕事体験の準備を進めるなかで、意外だったことや想定していなかったことを訊ねた解答が紹介されていました。8月を迎え、いよいよインターンシップ・仕事体験に参加される皆さも多いかと思います。そこで、参加直前とはなるでしょうが、何かの役に立つのではないかと思い、少し前の情報ですが引っ張り出しご紹介します。

どうしても普段とは異なる環境に身を置くとなれば、それだけでも緊張するものです。緊張して頭も体もちゃんと動かなくなるのは問題ですが、緊張感を持って事にあたることは悪いことではなく、時と場合によっては推奨される姿勢でもあります。

「段取り8割」ともいわれますが、ビジネスの世界では準備の質量が常に問われます。インターンシップ・仕事体験に参加される前に、今一度事前準備の質量をセルフチェックしておきましょう。

さて、26年卒の回答に戻りますが、最も多かったのが「企業研究、業界研究で自分に合った企業を見つけるのが難しい」50.5%、次いで「自己分析で自分の長所、短所などを見つけるのが難しい」41.9%となっていました。一方で「業種、業界、職種がこんなにあるのを知らなかった」38.8%、「企業研究、業界研究で自分に合った企業を見つけるのが楽しい」20.3%という回答もありました。自分自身と向き合う中で、多岐にわたる業種や職種の中から、自分に適した企業を探す大変さを感じている様子が伺えた結果でした。

ところで、どうして多くの学生が、自分に適したい企業を見つけるのが難しい、と答えているのか、その理由がわかるでしょうか。

その多くの理由は自己分析の不足か浅いかのいずれかと思うのです。逆にいうと、自己分析が充分できていれば、自分に適した職業遂行能力(職能)が薄っすらとでも見えてくるものなのです。そのためには、自己分析で自身のコンピテンシーを文脈にした強みをしっかり自己認識することが必要です。この強みが明確になれば、強みを発揮できる職能を見つけて、その仕事ができる環境を探すという手順で志望企業を見つけることが可能になるのです。

文字にして106字(上記太字)ですが、それは簡単に「私の強みは〇〇」となるものではありません。個人的には最低でも数カ月から半年くらいの期間を使って何度も繰り返しながら自分と向き合うことが必要になる話です。

低年次である大学1~2年生時にタイプ1(オープン・カンパニー)に数多く参加され、広く業界や仕事の理解を進めながら、興味関心を持つことができた企業や仕事に絞りながらタイプ2(キャリア教育)に参加しながら自身との適合精度を確認してみながら、第一志望群を温めていくような形でインターンシップ・仕事体験を活用されるのがいいかと思います。

最後にインターンシップ・仕事体験は、将来のキャリアを考える上で貴重な機会です。これから参加される皆さんに向けて、効果的な準備方法と心得をお伝えします。

早めの準備が鍵

準備は早ければ早いほど質量がよくなるものです。前日よりも2~3日前とか、もう少し早い段階で着手するケースもあるでしょう。自分の志望度との兼ね合いもありますが、直前にバタバタを行うことの内容にしたいものです。

自己分析と業界研究

  • 自己分析を行い、自分の強みや興味を把握しましょう。
  • 興味のある業界や企業について深く調べ、理解を深めましょう。
  • 自己PRや学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)を整理しておきましょう。

提出したエントリーシートの確認

多くの企業がインターンシップ・仕事体験参加のためのエントリーシートを求めます。自分が提出した志望動機や自己PRなどのESの内容をしっかり確認しておきましょう。

プログラムの選択

職場体験、グループワーク、企業理念の理解など、それぞれの特徴を把握し、自分のキャリア探索・形成にどのように役立てることができるかなどを事前に抑えておくことも大切です。

心構え

  • 積極的に質問し、情報を収集する姿勢を持ちましょう。
  • 社員の方々とのコミュニケーションを大切にし、社風や雰囲気を肌で感じ取りましょう。
  • 与えられた課題に真摯に取り組み、自分の能力を最大限に発揮してください。

参加後の振り返り

インターンシップ・仕事体験終了後は、経験を振り返り、学んだことや気づいたことをまとめましょう。これは今後の就職活動に大いに役立ちます。

インターンシップ・仕事体験は、企業の実態を知り、自分のキャリアを考える貴重な機会です。しっかりと準備し、積極的に参加することで、必ず有意義な経験となるはずです。頑張ってくださいね。

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