25年卒 東大・京大学生人気就活企業

東大・京大、同大学院の25年卒予定学生418名を対象にした就職活動人気ランキングから、いまの学生の志向が垣間見えたので紹介します。

学生が卒業後に実社会で自分の力をどこで/どんな環境で発揮したいと考えているかの傾向や、学生がこれからの時代や社会をどう捉えているのかを知る手掛かりとなるものと思っていて、個人的に関心を持ってその推移を見ています。

今回のランキングでの上位3社は、1位アクセンチュア、2位森ビル、3位JR東海でした。上位10社のうち半数がコンサルとなっていて、若いうちからスキルを身につけ、幅広いキャリアパスを描くことが可能であるコンサル人気が現れていて、この人気は当分続くのではないかと思われました。

また、デベロッパー、インフラ、金融などの業界にも例年通り学生の死亡が多いこともわかりました。森ビル、JR東海といった安全性の高い大手企業が上位にランキングされていることは、学生の安定志向の強さが現れた結果ともいえるでしょう。

コンサル業界の上位では、1位から順にアクセンチュア、アビームコンサルティング、野村総合研究所、デロイトトーマツコンサルティング、KPMGコンサルティングと並びました。

元ファームで働いたものとして思ったのは、ランク入りしたコンサル業界にマッキンゼー、BCGが上位になかったことです。どうも戦略コンサルよりも総合コンサルに人気があるようです。

デベロッパー業界の上位では、1位から順に森ビル、三井不動産、三菱地所、野村不動産、NTT都市開発と並びました。三井不動産、三菱地所を抑えて森ビルが1位になっていたことには注目です。

インフラ業界の上位では、1位から順にJR東海、関西電力、JR東日本、大阪ガス、東京ガスと並びました。

デベロッパー業界と同様に、安定志向の学生に人気がある鉄道、電気、ガスのインフラ企業の人気も衰え知らずといった感があります。

コンサル人気の背景には、早くキャリアを積み、身につけたスキルを武器として職業人としてのプロ化を目指す学生が増えているのではないかと考えています。もちろん、キャリアパスはコンサル以外の業界でもできます。コンサルは振り幅が広くその数も大量がごく当たり前として経験を積み、他の業種では、その業種の基本から次第に専門分野へと体系的に経験を積むことが入社1・2年社員の違いかと思います。

経験者としてお伝えできることは、コンサルの仕事は常にマルチタスクを求められますので、相当なタフさをもっていることが大切です。そして読書の量とスピードです。新人コンサルが環境に適応できずに苦しむ背景に、時間が流れるスピードと自分の実力の差分がありますので、コンサルを志望される皆さんは、就活対策と並行されその辺りの自分磨きも取り組まれておくことをお勧めします。

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