24年卒を対象にした就活状況や意識についての調査結果(n=1,252人)が発表されました。
5月1日時点で内定を得ている学生は70.2%で、4月調査時の52.9%から17pt上昇しました。5月の内定率が7割を超えたのは、現在の形成で調査が始まった2004年以降初めてのことです。一方で、就活修了者は全体の34.2%となっていました。
内定取得をした学生の半数以上の65.9%が就活を継続していると回答していいて、未内定者を合わせて6割強の学生が活動中であることも分かりました。選考解禁の6月が就活生にとっての正念場となりそうです。
1人当たりのエントリー社数の平均は23.2社でした。4月から1.3社増ですが、先月調査に続き前年同期実績を下回る結果でした。また、エントリーシート提出者数と筆記試験もやや減少でした。早期に内定を得る学生が多かったことで、全体の活動量としては減少につながったのではないかと思われます。
現状での就活の難易度を尋ねた問いに対して、「易しい」と考えている学生は24.1%と3年連続で増加していて、コロナ禍前の水準を超えたことが分かりました。一方で、「とても厳しい」は12.1%と3年連続で減少したものの、「やや厳しい」34.5%と合わせると、就活を「厳しい」と考えている学生が4割強(46.6%)であり、「易しい」と考えている学生を大きく上回っていることが分かります。
今回の調査結果だけでは、厳しいと考えている理由までを把握することはできませんが、どの要素が厳しいと思えるのか、実際にどんなことがあったのか、などと現状分析をしたうえで、対策をすることが大切です。
正念場と言われる6月を前に、持ち時間を大切にして、今できることを全力でやり抜いていきましょう。