ディスコ「23年卒 新卒採用に関する企業調査(中間調査)」から今年の就活生の傾向をかくにんしてみる。企業に23卒の学生に対する感想を尋ねた結果は次の通りでした。
Q:これまで接点を持った学生に対して感じること
まず、業界や「企業、仕事内容への理解が不足」している学生が増えたと感じた傾向が高かったことが伺えます。4月以降の各調査結果からも業界・企業研究不足の声が上がっていましがた、改善が見られなかったようです。
また、「就業意識や企業理解などが高い学生と低い学生の差が開いた」と感じる企業が約7割と、多くの企業で23卒学生において二極化が進んだと感じていることがわかりました。
就活のオンライン化が定着したせいでしょうか、応募が簡単にできることや多くの企業にエントリーはしたものの、一社一社をちゃんと企業研究をせずに、業界で一括りにしたり、録画済みの説明会を早送りで見たり、自分の知りたいポイントだけをチェックしている学生が少なくないようです。
正直に申し上げて、自身のキャリアスタートをあまりにも粗末に扱っていることが残念に思います。
志望度によって企業研究の質量が変わることは致し方がないとしても、第一志望群の企業については、「よく理解している」と採用担当者に言わしめるくらいでないとライバルとの差異が、巻き返しができないことになってしまうことを肝に銘じてほしいと思います。
質問に当てはまらない企業からの声として、「学生たちの説意があまり感じられない」という意見が目立ちました。
以前よりも福利厚生やリモートワークの可否など、働く場所の環境を重視する学生が増えている傾向とのことですが、入社を望むのであれば、その会社の事業や仕事についてしっかり理解することは必須なのです。そこに自分都合の手抜きがあった人が、仮にでも採用され入社をすると、高い確率でミスマッチとなり本人が苦しむことになるのです。
今一度、自身が職業人となることについて視座を少し変えて考察してみてはいかがでしょうか。