シン・インターンシップ

インターンシップが企業の採用活動に使われるようになることについては、既にご存知だろう。しかし、対象となる卒業年やプログラムの条件などの詳細については、よく分からないという方が多いようです。

4月行われた、採用のあり方を議論する協議会でまとまった内容では、「インターンシップを一定期間、学生が実際に職業を体験するなどを条件に、企業の採用活動に活用できるようにすべき」とあります。

シン・仕組み

まず対象となるインターンシップの期間は、最低でも5日以上実施されるものであることです。そのほかの条件は、以下のとおりです。

  • 1日限定で実施されるものは「オープン・カンパニー」というタイプに分類され「インターンシップには該当しない」と定義されました。あくまで企業や仕事を知る機会として、採用活動に使うことは認められていません。
  • オープン・カンパニーより長い期間で実施されるものの、参加者の教育が目的で就業体験は任意のものは「キャリア教育」となり、インターンシップには該当せず、採用に使えません。
  • インターンシップには2つの形があり、いずれも「最低5日以上」の期間と「就業体験」が必須で、かつ「職場の社員が学生を指導し、終了後にフィードバック」することが条件となります。
  • さらに、「学業との両立に配慮する」ことを理由に対象は学部3・4年生か終始・2年生。期間は夏休みや冬休みなどの長期休暇に行うことになっています。
  • 対象は2025年卒からとなっています。
(※青色で示した部分がインターンシップと定義)

この記事を読んでいる皆さんは、いつ頃からこの仕組みが実施されるのか、の関心が高いと思いますが、実施する企業によってそれぞれになると思います。

それでも予想されるのは、来年4月あたりから実施される現在大学2年生の皆さんからが対象になるのではないかと思われます。

もう一つ、おそらくこの仕組みが広く認知され浸透すると、これまで以上にインターンシップの参加が狭き門になるのではないかとも思われます。

今でも人気企業のインターンシップ参加選考は、実際の採用選考より倍率が高いというのが事実ですので、この点は今後も精査が必要な課題だと思います。

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