唯一解がないのが就活です。だからさまざまな場面で悩んでしまう就活生も少なくありません。そんな相談を受けたときに最初にお伝えすることは、社会人が直面する問いや課題の多くが、唯一解などないものばかりであることです。そう考えると就活は、社会に出る事前トレーニングを兼ねていると捉えることもできるでしょう。
自己分析、企業選び、ES作成、面接のそれぞれにポイントがありますが、就活の総じてのポイントは、採用担当者(人事)が注視しているポイントを理解しておくことです。
6月から面接が解禁になります。就活におけるストレス調査の第2位が「面接を受けること」でした。そこで今回は、グループディスカッションと面接における採用担当者が注視している点をご案内します。
グループディスカッション
すべての企業で行われているものではありませんが、苦手意識を持っている就活生も少なくないようです。採用担当者が注視している点は以下のようなものです。
- 自発性と協調性
メンバーの意見を聞く傾聴力、相手を尊重しながらも自分の意見をしっかり述べられるか
- 周りを見る力とメンバーへ気遣い
周りを見て、どのような行動を取っているか
- 自分の意見で流れを変える力
周りに流されず価値のある意見を発言できるか
- 表情、態度、言葉遣い
笑顔で明るく誠実に参加しているか、出しゃばり過ぎではないか
- 問いを返す力
曖昧にせず、把握するために確認をしているか、目線・意識を合わせているか
- 共に場を創る姿勢
協働へのポジティブな姿勢、役割意識を持って参加しているか
- コミュニケーションのバランス感覚
多様性、違うことをどのように受け止めているか
- テーマについての思考性
ディスカッションのテクニカル面ではなく、テーマに対してどれだけ自分で思考できているか
- 論理的思考力と戦略性
議論を前に進められる思考と戦略
面接
多くの企業が最も重視しているのが面接です。それゆえ、多くの情報がありますので、参考にしましょう。採用担当者が注視している点は次にあげるようなものです。
- 身だしなみとマナー、言葉遣い
とにかく第一印象は重要
- 話に一貫性があるか
信頼のおける人かどうか、話に嘘あると一貫性を失う
- 過去・現在・未来を軸にした素直さ
異なる時間軸でも素直に正直な話ができているか
- 自分の言葉で想いを話しているか
他人の言葉ではなく、ちゃんと自分の言葉で話しているか、想いが伝わるか
- 行動に主体性の要素があるか
自律性と責任の高さが伝わるか
- 意志の強さとグリット
やりたい思い、やり続ける力の度合い
- 事前準備・マッチング度合い
自社を調べているか、就活の軸は何で自社とマッチしているのか
- 人柄
また会いたい・一緒に働きたいと思える人柄か、性格や人柄は入社後にカバーすることが難しい
- 本気で自分に向き合っているか
人生の大切な意思決定の場面でちゃんと本気で自己と向き合っているか否か
- 自分を信じる度合
いまの能力や実力よりも、将来の自分自身の可能性を見出すことができているか
前述したように、選考で最も重視しているのは面接であると答える採用担当者は大勢おられます。今回取り上げた採用担当者が注視している点を参考に、あなたらしい面接対策を練ってください。