就活は長旅

就活につきものとなっている言葉に、ガクチカ「学生の誤記に力を入れたこと」があります。就活の面接で一番よく聞かれる質問の一つと言われている。

あくまで個人的な意見だが、選考面接で使うことに少し違和感がある問いなのです。この問いに対しての学生の回答というのは、十人十色であり、主観中心の内容です。

「〇〇を一生懸命やりました」という主観的な話の良し悪しで、話し手である学生の進路が決まる採用選考にどうしても馴染めないのです。

ガクチガ話をどうやって客観的に解釈し判断するか、という点で私は戸惑うのです。

どの企業でも選考のときは質の高い学生を確保したいというのが本音です。

大学OBを活用する方法やインターンシップで資質を確認する手などもありますが、多くの学生の就活の入り口は、アプリ登録、エントリーシート入力からスタートします。

否定はしませんが、この流れのなかで、学生の入社意欲や本気度、業界や会社の熟知度などを理解することは非常に難しいことです。一方で学生にとっても、情報化社会と言われる現在でも、得られる企業情報はその会社の表層面で世間体にも差しさわりのないものが多く、全体の1割2割程度でしょう。

このような就活環境では、企業側は「なるべくいい人」であり、学生側では「できるだけいい会社」がその活動の軸となっても仕方がないのかも知れません。

就社ではなく就職を説く者としては、若い人には、できる限り時間をかけてセルフ・アウェアネス(自己認識)をしながら、自身の一度限りの「人生で何を成し遂げたいか」を考えるために自己と真摯に対峙して欲しいと思うのです。

就活は本気で「すべては自分を知る」ことから始めよ。そして、あなたの力を出し尽くせる場所を探す旅は、結構な長旅であることを理解しておくこといいですよ。

自分が心から納得して就活を終えることができる、そんな進路決定をしたいと考えるなら是非そうしてみることをお勧めします。

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