機会あるたびに良書と思える書籍を紹介しているのですが、今年ダントツでお勧めしていた「LISTEN‐知性豊かで創造力ある人になれる/ケイト・マーフィ著、篠田真貴子監訳」がHRアワードで優秀賞を受賞されました。
聴くスキルがいかに大切であるかを理解できるだけではなく、そのスキルを得る努力を始められる本でもあると個人的には思っています。
人の話を聴く力を身につけることで、驚くほど人生が豊かになることを知ることは、自分のコミュニケーションのあり方を自省する上質の教材になるのではないかと思います。少しだけ分厚い本ですので、人によっては見た目で敬遠されるかもしれませんが、厚さ以上の良質な気づきを得られる良書です。まだお読みになられていない方には、夜長になり読書に適した季節ですのでいかがでしょうか。
受賞に際してのコメントをご紹介します。
本賞の受賞は、聴くことがいかに心身の健やかさを保つのに重要であるかが認識されたということだと思います。
聴くことで私たちは学び、チャンスを見つけ出し、意義深い人間関係を構築します。聴くことを理解することなしに、説得力のあるメッセージを作ることはできません。話し上手は聴き上手でもあります。
耳を傾けることで、自分の周りにいる人々や世界を、深く理解できるようになります。相手の意見に必ずしも同意しないとしても、相手の主張や、その信念の根底にあるものを理解できれば、あなた自身や人間関係、さらには人間性さえも輝くでしょう。
選考委員会の皆さま、本書に投票してくださった皆さま、そして素晴らしい日本語版を作成くださった日経BPや、監訳者の篠田真貴子さん、翻訳者の松丸さとみさんに、心からお礼を申し上げます
HRアワード2022