書き出した50個を、一度寝かせる

書いた直後は、まだ見えない

こんにちは、あなたらしく輝ける未来を共に創造して、キャリア形成や就活の支援をおこなっている【あおラボ】です。

今週は、好きなことを動詞で書き出す作業を進めてきた。今日が最終日になる。

ここまで進められた人は、手元に40個から50個の動詞が並んでいるはずだ。数が足りていなくても構わない。書いた分だけ、材料はある。

今日は、仕上げになる。そして、少し意外なことをお願いしたい。せっかく集めたものを、一度寝かせてほしい。今日はその理由から始めたい。

Chapter 17 なぜ、寝かせる必要があるのか

書き終えたら、すぐ分類したくなると思う。けれど、間に週末を挟むことには意味がある。この章では、時間を置く理由を4つに分けて書いておきたい。

17-1 書いた直後は、自分に近すぎる

いちばん大きな理由が、これだ。書いた直後は、距離が近すぎて全体が見えない。

1つひとつの動詞には、書いたときの記憶がくっついている。「これはあのときのことだ」「これは書くか迷った」。この記憶が残っていると、それぞれを個別に見てしまう。けれど、いま必要なのは全体を眺めることだ。9月の連載で、点を並べて眺めると線が見えると書いた。線を見るには、点から少し離れる必要がある。時間を置くと、書いたときの事情が薄れて、言葉そのものが目に入るようになる。

書いた直後に、結論を出さないでほしい。少し離れてから見ると、見え方が変わる。1つひとつではなく、全体を眺める目が必要になる。線を見るには、点から離れることだ。

17-2 寝ているあいだにも、頭は働いている

2つ目は、少し不思議に聞こえるかもしれない。考えるのをやめても、頭は働き続ける。

書き出す作業を数日続けると、その問いが頭に残る。すると、まったく別のことをしているときに、ふと浮かぶことがある。歩いているとき、お風呂に入っているとき、朝起きた瞬間。「あ、あれもそうだ」と気づく。これは、意識して考えていない時間に、頭が整理を進めているからだ。だから、週末に間を置くことには意味がある。もし何か浮かんだら、その場でメモしてほしい。この時間に出てくるものは、質が高いことが多い。

週末に浮かんだことは、必ずメモしてほしい。この時間に出るものは、深いところから来る。意識して考えていない時間に、頭が整理を進めてくれている。

17-3 勢いで書いたものを、見直せる

3つ目は、実務的な理由になる。時間を置くと、修正すべき点が見えてくる。

今週は「判断せずに書く」を守ってもらった。おかげで数は集まったが、そのぶん粗い部分も残っている。名詞のまま書いてしまった項目。長い文になっている項目。同じことを2回書いている項目。これらは、書いた直後には気づきにくい。数日経ってから見ると、はっきり目につく。来週の分類をスムーズに進めるには、この修正が必要になる。週末の30分を、ここに使ってほしい。

時間を置いてから、見直してほしい。直後には見えないものが、必ず出てくる。名詞のまま書いた項目、長い文になっている項目、2回書いている項目。どれも数日経つと、はっきり目につくようになる。

17-4 急いで結論を出すと、浅くなる

最後は、先週から何度も書いてきたことの繰り返しになる。結論を急がないでほしい。

材料が揃うと、早く答えを出したくなる。「自分の強みはこれだ」と決めたくなる。その気持ちはよくわかる。けれど、急いで決めた結論は、たいてい浅いところで止まる。そして、面接で掘られたときに崩れる。10月はまだ半分だ。分類は来週、言い切るのは月末。この順番で進めば、十分に間に合う。焦って先に進むより、1つずつ確実に進めるほうが、結局は早く着く。

結論は、月末まで取っておいてほしい。今は、材料を整える時期だと考えよう。急いで決めた結論は、面接で掘られたときに崩れる。分類は来週、言い切るのは月末。この順で十分に間に合う。10月は、まだ半分だ。

Chapter 18 今日の仕上げ作業

寝かせる前に、今日やっておきたいことがある。この章では、仕上げの手順を4つに分けてお伝えする。どれも短時間で終わるものだ。

18-1 数を数えて、番号を確認する

まず、全体の数を確認したい。番号を振っていれば、すぐわかる。

いくつまで来ただろうか。50個に届いていれば、今週の目標は達成だ。届いていなくても、40個あれば来週の作業ができる。30個台でも進められる。ここで大事なのは、数そのものより、抜けや重複がないかを確かめることだ。番号が飛んでいないか。同じ動詞が2回書かれていないか。重複は、消さずに印をつけておく。2回書いたということは、それだけ自分にとって近い言葉だということだからだ。

番号を確認して、全体の数を出してほしい。重複は消さず、印をつけておこう。2回書いたということは、それだけ自分に近い言葉だということだ。40個あれば、来週の作業は十分にできる。

ここで伝えておきたいのは、真摯であること。自分自身の将来に関わることなので、適当に流さず、真摯になって40個あると言えるかどうか、自分を誤魔化すことだけはしないでほしい。

18-2 名詞が残っていないか、確かめる

次に、形式を確認したい。ここが、来週の作業に直結する。

一覧を上から見て、名詞のまま残っている項目を探す。「音楽」「旅行」「本」のようなものだ。見つけたら、昨日までの方法で動詞に変える。「その何が好きか」「そのとき何をしているか」。この2つを問えば、変換できる。時間は1項目あたり30秒ほどだ。5個あっても、3分で終わる。この修正をしておかないと、来週の分類でその項目だけ扱えなくなってしまう。

名詞が残っていないか、上から確かめてほしい。見つけたら、その場で動詞に直そう。「その何が好きか」「そのとき何をしているか」。この2つを問えば変換できる。1項目30秒、5個あっても3分で終わる。直しておかないと、来週その項目だけ扱えなくなる。

18-3 長い文を、短くする

もう1つ、形を整えたい。長く書いてしまった項目を、短くする作業だ。

「後輩が困っているときに声をかけて話を聞くのが好き」。これは長い。短くすると「声をかける」「話を聞く」の2つになる。じつは、長い文の中には動詞が複数入っていることが多い。だから、分けると数も増える。一石二鳥になるわけだ。短くする基準は、3文字から6文字くらい。「教える」「まとめる」「段取りする」。この長さなら、並べたときに見比べやすい。長い文の中には、動詞が複数入っていることが多い。

長い項目を、短い動詞に分けてほしい。分けると、数も自然に増える。目安は3文字から6文字くらい。「教える」「まとめる」「段取りする」。この長さなら、並べたときに見比べやすい。長い文の中には、動詞が複数入っていることが多い。

18-4 印を、3種類に整える

最後に、印の整理をしたい。今週、いくつか印をつけてもらった。

1つ目は、感情が強く動いた場面から出た動詞。2つ目は、3回以上くり返し出てきた動詞。3つ目は、昨日扱った「好きで、しかもうまくいった」ものだ。この3種類が、見分けられる形になっているかを確かめてほしい。混ざっていたら、記号を変えておく。丸、三角、二重丸でもいい。来週、この印を手がかりに分析を進めることになる。整理しておけば、来週の作業が半分の時間で済む。

3種類の印を、見分けられる形にしてほしい。来週の作業が、ここで決まる。感情が動いたもの、3回以上出たもの、好きでうまくいったもの。混ざっていたら、記号を変えておこう。整理しておけば、来週の作業が半分の時間で済む。

Chapter 19 週末の、30分の使い方

仕上げが済んだら、あとは週末を待つだけになる。この章では、土日にやってほしい30分の使い方をお伝えする。短い時間だが、ここが来週を大きく左右する。

19-1 まず、上から順に読むだけ

週末にやることは、とてもシンプルだ。書いたものを、上から順に読む。

書き足さなくていい。直さなくてもいい。ただ読む。1個ずつ、声に出さずに目で追っていく。50個なら、5分もかからないはずだ。そして、2回読んでほしい。1回目は流して読む。2回目は、少しゆっくり読む。2回読むと、1回目には気づかなかったことが目につく。「この言葉、多いな」「この2つは似ているな」。この気づきが、来週の入口になる。

週末に、2回読み返してほしい。読むだけの時間が、意外と効いてくる。1回目は流して、2回目は少しゆっくり。2回読むと、1回目には気づかなかったことが目につく。50個なら、5分もかからない。「この言葉、多いな」という気づきが、来週の入口になる。

19-2 気になったところに、印をつける

読みながら、気になったところがあれば印をつけてほしい。理由はなくていい。

「なんとなくこれが自分らしい」と感じたもの。「これは意外だった」と思ったもの。「書いたけど、しっくりこない」と感じたもの。どれも印をつけておく価値がある。とくに3つ目は大事だ。しっくりこないということは、本当は自分の動き方ではないのかもしれない。まわりに合わせて書いた可能性もある。来週の分析で、このズレが手がかりになることがある。直感は、意外と正確だ。

読みながら、直感で印をつけてほしい。理由は、あとから考えればいい。とくに「しっくりこない」と感じたものは、大事な手がかりになる。まわりに合わせて書いた可能性があるからだ。直感は、意外と正確である。

19-3 まわりの人に、1つ聞いてみる

もし時間があれば、もう1つやってほしいことがある。人に聞くことだ。

友人でも家族でもいい。「私って、どういうときが楽しそうに見える」と聞いてみる。返ってきた答えを、書き出したリストと見比べてほしい。同じ言葉があれば、それは裏づけになる。なかった言葉があれば、それは自分では気づいていない動きかもしれない。追加で書き足しておけばいい。7月の連載で扱った、外の目が本当の自分を映すという話だ。1人に聞くだけで、5分もかからない。

週末に、1人だけ聞いてみてほしい。自分では見えない部分が、見えてくる。同じ言葉があれば裏づけになり、なかった言葉は書き足せばいい。聞くのは、5分もかからない。自分では気づかない動きを、教えてもらえることがある。

19-4 時間を決めて、予定に入れる

最後に、続けるための工夫をお伝えしたい。30分を、先に予定として決めてほしい。

「時間ができたらやろう」だと、たいてい週末は終わってしまう。土曜の午前、日曜の夜。どちらでもいい。時間を決めて、スマホのカレンダーに入れておく。9月の連載でも書いたが、続かないのは意志の問題ではなく設計の問題だ。時間を固定するだけで、実行率がはっきり上がる。30分なら、予定の隙間に入る長さだ。今日のうちに、入れてしまってほしい。

Chapter 20 今週の振り返りと、来週へ

今週も、今日で終わりになる。この章では、今週の5日間を振り返り、来週の見通しをお伝えしたい。

20-1 今週の5日間を、振り返る

月曜から今日まで、何をしてきたかを確認しておきたい。

月曜は、なぜ動詞で書くのかを扱った。名詞では、自分がどう関わっているかが出てこない。火曜は、名詞を動詞に変える3つの問いを紹介した。水曜は、手が止まったときに角度を変える5つの方法。木曜は、うまくいった経験から拾う方法だ。そして今日、仕上げと寝かせる話をした。この5日で、手元には自分だけの動詞リストができている。今月でいちばん手を動かした週になったはずだ。数が足りなくても、書いた分だけ材料はある。

今週書いた50個を、あらためて眺めてほしい。これが、あなたの材料のすべてになる。5日かけて集めた、自分だけのリストだ。今月でいちばん手を動かした週になったはずだ。数が足りなくても、書いた分だけ材料はある。

20-2 ここまでが、今月の前半になる

10月連載記事は22日分ある。今日で11日目、ちょうど折り返しだ。

前半でやってきたのは、材料を集めることだった。自己分析の誤解を解き、強みの正体を知り、そして動詞を書き出した。先週お伝えした4つの作業でいえば、「集める」と「掘る」が終わったところになる。後半は「束ねる」と「言い切る」だ。来週で束ね、最終週で言い切る。ここまで来れば、あとは形にするだけである。半分まで来られたことを、素直に喜んでほしい。半分まで来られたことを、素直に喜んでほしい。

ここまで続けられたことを、自分で認めてほしい。半分を越えた人は、最後まで行ける。集める、掘る、束ねる、言い切る。このうち前の2つが終わったところだ。あとは形にするだけである。半分まで来られたことを、素直に喜んでほしい。

20-3 来週は、3つに分ける

来週の内容を、もう一度お伝えしておきたい。いよいよ分析に入る。

書き出した動詞を、T・C・Lの3つに分類する。Tは考えること、Cは人と関わること、Lは決めたり導いたりすること。月曜にこの分け方を詳しく扱い、火曜は偏りの読み方、水曜は2つにまたがる場合、木曜は数より中身を見る話、そして金曜に自分の型を1行で言う方法を扱う。分けてみると、自分の傾向が数字で見える。これが、今月でいちばん面白いところだと思っている。偏りの読み方から、型を1行にするところまで扱う。

20-4 ノートを、なくさないでほしい

最後に、大事なお願いをしておきたい。今週書いたノートを、大切に保管してほしい。

これは冗談ではない。毎年、何人かが「ノートをどこかにやってしまった」と言ってくる。今週の50個は、5日かけて集めた材料だ。もう一度つくるとなると、また5日かかる。だから、置き場所を決めておいてほしい。机の決まった場所でもいいし、カバンに入れておいてもいい。不安なら、写真を撮ってスマホに残しておくのも手だ。この1手間で、来週の安心が買える。

今日のまとめ

書き出した50個は、一度寝かせてほしい。書いた直後は距離が近すぎて、全体が見えないからだ。時間を置くと、書いたときの事情が薄れて、言葉そのものが目に入るようになる。

しかも、考えるのをやめても頭は働き続ける。歩いているとき、風呂に入っているときに、ふと浮かぶことがある。その時間に出てくるものは、質が高い。浮かんだら、必ずメモしてほしい。

今日の仕上げは4つ。数を数えて番号を確認する。名詞が残っていないか確かめる。長い文を短い動詞に分ける。そして、3種類の印を見分けられる形にする。

週末は、30分でいい。上から2回読み返して、気になったところに直感で印をつける。時間があれば、1人に「私って、どういうときが楽しそうに見える」と聞いてみてほしい。

今日で、今月の折り返しになる。集める、掘る、束ねる、言い切る。このうち前の2つが終わった。後半は、束ねて言い切る作業に入っていく。

集めた材料は、少し離れて眺めたときに初めて形を見せると、あおラボは信じている。あなたの挑戦を、いつも全力で応援している。

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