25年卒大学生・大学院生を対象に「選考」について調査した学情から結果が発表されました。以前は「内定獲得」のために、企業に志望度を来たれた際に志望度に関わらず「第一志望」回答する学生が多い傾向でした。一方で最近は、「選考に参加する企業を絞り込み、1社1社を丁寧に企業研修する」「企業には志望度を正直に伝える」など、「内定獲得」よりも「入社後」を考えて誠実に就活を進める学生が増えている傾向が伺えます。さて、本調査の結果は? 現役就活生の志向の一端が伺えた思いです。
第一志望ではない企業から志望順位を訊かれた際に、どのように回答しますか?
第一志望ではない企業から志望順位を来たれた際に、「第一志望だと伝える」と回答した学生は52.5%でした。半数を超える学生は、志望順位に関わらず「第一志望」と応えていることが明らかになりました。続いて回答が多かったのは「第一志望群だと伝える」の34.2%でした。
「第一志望だと伝える」と回答した学生からは、次のような声が挙がっていました。
- 企業に善い印象を持って欲しい
- 説意を伝えたい
- 全社第一志望のつもりで受けている
「第一次志望群だと伝える」と回答した学生からは、次のような声が聞かれました。
- 正直に言った方が、力を発揮できると思う
- 志望十位はある程度リアルに伝えておいた方が、内定を得た後、承諾を待ってもらえると思う
安易に良し悪しの話を展開しませんが、aoLab的には「真摯さ」が乏しい人物が職業人になってから、多くの人や組織から信頼を得るためには大きな苦労が必須だろうと想像するのです。
同時に複数の内々定を持っていることについて、どのように感じますか?
同時に複数の内々定を持っていることについて、「抵抗はない」と回答した学生が29.4%でした。「あまり抵抗はない」22.3%を合わせると、約半数が複数の内々定を持つことに「抵抗はない」と答えていました。学生からは次のような声が挙げっていました。
- 入社する企業を1社に決めるまでは、複数の内々定を持っておきたい
- 他の楽師も複数の内々定を持っている
一方で、「抵抗がある」「やや抵抗がある」と答えた学生は約3割となっていました。「抵抗がある」と答えた学生の声としては、
- 本当にその企業に入社したい学生が内定を得られないと、申し訳ない
- インターンシップ等で人事担当者にお世話になった企業は、内々定を保留しないでおきたい
といった声が寄せられていました。
現在の就活スタイルでは、なるべく早い段階で複数の内々定を得て、9月を目安にその内々定企業から就職先を選択するケースが一般化しています。さまざまな背景はあるのですが、学生の親世代が経験した就活とはずいぶん変わっています。
仕事がすべてではありませんが、二度とない人生を自分らしく心身共に豊かに生きるためには「どこで誰とどんな仕事をするのか」の影響力は決して小さいものではないのです。その辺りを学生もよく理解しているからこそ、できることを精一杯チャレンジしながら就職先を選択していると推察しています。
人生初めてである就職先の選択と意思決定に悔いが残ることがないように、あなたが充分なったとして就活を終えるまでは、七転び八起きで前に進んで欲しいと思うのです。
明日から5月です。GW明けには面接やGDのスケジュール調整であなたの柔軟性と意思決定力が試されるでしょう。改めて自分の軸を確認して頑張りましょう。