仕事をする、働く

就活の事前準備として自己分析に取り組むことがセオリー化しています。情報化社会である今は、さまざまな情報が入手できますのでそこに恩恵を観ることもあります。でもよくよく注意しなくてはいけないのは、その質量です。浅いのも、広範囲すぎるのもいただけません。

たとえば、「仕事」と「働く」についてしっかり言語化していかどうかは、面接のやり取りで面接官はほぼ把握できるものです。さて、あなたは「仕事をどんなふうに考えているでしょうか?」また、「自身が働くことをどのように捉えていますか?」どちらの問いも300字を目安として言語化しておくことをお勧めします。

仕事(work)は、事業を行うたまに必要なもので顧客の要請によって生まれるものです。少しドライな表現になりますが、自分とは別の客観的なものであると捉えることができます。一方で働くこと(working)は、人間の行為であり、個人に依存し、情緒的、主観的なものと言えます。

漢字で考えてみると、仕事は仕えること、つまり誰かから「これをしてください」と受動的に任せられるものです。一方で働くは、人が動くとなり、主体的な行動がイメージできます。

英語ではjobは名詞で、workは動詞となります。また、jobはひとつふたつと数えられるもので、それぞれに必要なスキルや与えられる報酬まで紐づけられるイメージがあります。一方、workは、働くその人の行動そのものを示すものです。

仕事と働くは、①「受け身の行動か主体的な行動か」、②「内容や条件が他者から与えられたものかどうか」で区分することができると思います。

ここまで察しのいい方はお分かりかと思いますが、面接では仕事を使った問いは、その多くが自社の理解度を確認していることがあります。一方で働くが入った問いは、あなた自身がどうしたいか、どうなりたいか、といったあなた自身の思いや考えを訊いているということを掴むことができるのです。

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