23年卒 就職意識

23年卒就活生への調査結果からリアルな就職についての意識が見えてきた。

就職したい業界

多くの調査が行われている項目で、いわゆる就活生に人気のある企業と捉えることができます。昨年と比べてみると、大きな変化はないように思える。

ベスト10にランクインした業種は下図の通りです。

文系でのトップは、「総合商社・専門商社」で20%、次いで「情報処理・システム開発」が18%、「通信・ネットワーク」が16%となっている。22年卒生の調査と比べると3位が、昨年の「建設・住宅・不動産」15%から入れ替わりが見られた。

理系でのトップは、「情報処理・システム開発」25%、次いで「電機機械・電気電子部品」が21%、「紙・パルプ・科学・素材」と「医療・福祉・その他」が共に19%となった。22年卒生の調査と比べると、理系も大きな変化はなく、3位が「機械」19%から入れ替わっていた。

就職したくない業界

前項とは逆になる就活生に不人気な業界のワースト10は下図の通りです。ここでは、文理ともに「外食」がトップとなった。

文系では、「外食」が突出して29%、昨年の25%からも微増していて不人気度が増しているのだろうか。次いで「医療・福祉・その他」と「メガバンク・信託銀行」が共に15%で、昨年とほぼ同等であった。

理系でも「外食」が25%となり、昨年の23%から微増していた。次いで「人材・教育」が21%、「ホテル・旅行」が16%となっていた。昨年の理系でのワースト1位だった「ホテル・旅行」24%は、8ポイント減らして3位になっている。

コロナ禍で大きな影響を受けたと思われる業界がこの項目では上位にランクされているように思われます。有事においても安定性が高い事業継続が見込める業界や企業であることが、就職先を検討する際の大きなポイントになっていることが伺えます。

志望企業を決める際の重要項目

「志望企業を決める際に、最も重視すること」については、文理ともに「仕事の魅力」が最多で、文系が41%、理系で49%となっている。次いで「会社の魅力」となり、文系が34%、理系で30%となり、この2項目で8割近くを占めている。

「就社」ではなく「就職」に意識が向いていることが見えてきます。

「仕事の魅力」の内訳では、「仕事が面白そう」が最多で文系が34%、理系が37%となっていて、次いでは部系では「勤務地を選べる」が20%、理系では「希望する職種につける」が20%となった。

これまでに学んできた専門性の高い知識やスキルを活かせる職種を選ぶ学生が増えている分、職種に対して強い想いを抱いている傾向が伺える。

志望職種の理解度について

「自信が持つ繊毛性を活かして働きたいと思うか」の問いに対して、文系では「専門性や文系・理系の特徴を活かしたいと思わない」が最多で31%であった。一方理系では「学部や大学院での事業で培った知識を活かしたい」が最多で40%を占め、文系の26%より高くなっていた。理系では、「研究活動で培った知識や経験を概ねそのまま生かしたい」と、さらに専門性の高い仕事を希望する割合は24%で、文系の10%の2倍以上の割合となっていた。

理系では「専門性を活かして働きたい」とする割合は64%と6割を超えていて、学生時代に学び経験をしてきたことを仕事でも活かすことができる就職を希望していることがうかがえる。

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