引き続きインターンシップでのグループワーク(ディスカッション)についてです。
テーマとなるものは、参加する企業に関係のあるモノゴトであることが比較的多いものです。あなたがチームに貢献できるようになるためにしっかり予習をしておくことが大切です。参加する企業やその業界について最低限のことはちゃんと押さえておきましょう。具体的には、①業界のビジネスモデル(利益を生み出す仕組み)、②業界の直近のニュース、③業界のニュースで頻出するワード(専門用語)、④情報を得ることができたら、参加する企業や業界の過去問です。たとえば「当社が海外に新たな販路を広げるにあたり、最適な国はどこか」といったテーマが出された場合、上記の情報を持っているだけでも、初動が変わりますし、チームに貢献するアイデアが出せるものです。
ディスカッションが上手い人がいる一方で、下手な人もおられます。特に自分は下手な部類と思っていると苦手意識も加わって、残念な結果を招くことに繋がってしまいます。対策として、次の2点を意識してディスカッションに参加してみてください。
話すこと以上に、聴くことに意識を向ける
ディスカッションが上手いひとは、他のメンバーが発言しているときの態度がとてもいいものです。具体的には、「相手の方を向き、目を見て話を聴く」、「適度に相槌を打つ」、「前のめりの姿勢で聴く」、「発言中に口を挟まない」、「人の意見に肯定的な反応をする」、「対立する意見を素直に聴く」などを意識して聴くことです。特に最後の対立する意見を素直に聴くとは、聴きながら自分の中で評価を加えないことです。つまり、Without Judgementが大切です。
ディスカッションを引っ張るという意識
少し慣れも必要とか、場を掴んでから、などと悠長なことを考えずに、精一杯意欲的に全力で参加することが大切です。具体的には、「発言の回数を増やす」、「進行役を買って出る」、「対立意見を調整する」、「議論が脇道に剃れたら軌道修正する」、「行き詰まったときに突破口を開くアイデアを出す」、「場の空気を明るくポジティブにする」などを意識して積極的かつ主体的に発言と行動をすることです。また、チーム内で役割決めをする際にも意欲的に望むことが大切です。常に全体を俯瞰した視点を持って、「チームで勝つ」ことを考えることです。
個人的な考えですが、どれだけ頑張った人がいたとしてもチームが負けたのであれば、そのチームに勝者は存在しないのです。逆に勝ったチームには敗者はいないと思うのです。ですから、チームで勝つ(その定義は文脈で変わります)ことを優先してグループワーク(ディスカッション)を進めることをお勧めします。
尚、ここでの要注意事項は、仕切り屋的な存在にはならないことです。リーダーシップの思い違いなのが、とにかく仕切り出す人がいます。前回触れたように、こういう人は残念な評価を受けることになります。