インターンシップとは、周知のとおり職業体験をすることです。数時間や1日で終わるものから、数日から数週間をかけて実施するものまでさまざまなプログラムがあります。
一概にどれが良いとか悪いとかは言えませんが、体験することの本質を捉えると、その量と質が大切になってくるわけです。すると、短時間で体験が終わってしまうプログラムでは実際にあなた自身に体験として残るモノが極めて僅かで薄いものの可能性があることは想像できるでしょう。
25年卒以降の学生にとっては、インターンシップは必ず参加すべき!と言い切ってもいいと考えています。勿論さまざまな理由から参加が難しい学生もおられるでしょうが、できる限り、志望する企業、又は業界のインターンシップは参加しておくことが望ましいと思います。
特に5日以上のプログラムでは、就業体験だけではなく、インターンシップが採用と直結できるルールに変わっています。詳しい情報は、一度ご自分でしっかり調べてみることをお勧めしたいので、今回はあえて詳細には触れません。
採用につながるプログラムの実施は企業によってその時期は変わります。夏のインターンシップの企業もあれば、秋冬のインターンシップで行われることもあります。大切なことは、しっかりアンテナを立て、志望度の高い企業の情報をしっかりキャッチして、速やかに行動を起こすことです。
ちなみに25年卒1,136人から回答を得たリクルートの調査では、インターンシップに参加した学生の割合は85%で、平均参加社数は5.94社とザックリ一人6社のインターンシップに参加されていました。そして、体験としての感想は、期間が長いほど満足度が高くなる傾向が表れていました。
ここまでは前振りの噺です。26年卒予定となる大学2年生の皆さんは、そろそろ来年(3年)夏のインターンシップに自分はどこに参加したらいいのかを時間をかけて考え、志望先をリストアップする準備に入る時期がやってきたことをお伝えしたいのです。この2週ほど、八戸工業大学、弘前大学の1・2年生を対象にして、就活で最も重要な「自己分析」に関わる気づきとヒントをテーマにセミナーをいたしました。
大学1・2年生のこの時期をイメージしてみると、さすがに自信の就活のために「~~を整理している/取り組んでいる」という人は少数です。つまり、当事者意識を持っている人はほとんどないのが現状ではないでしょうか。
でも実際は、就活の早期化といわれたりもしていますが、近年では3年夏、秋冬のインターンシップは就活の大事なイベントの一つになっています。
上述した通りに採用につながるものになっているのです。ですから、企業によっては、インターンシップの応募にもエントリーシートが求められますし、面接を実施する企業も少なくありません。まさに、選考そのものなのです。
ある調査では、25年卒以降の新卒採用におけるインターンシップのルールが改善されたこと自体を知らない、学生が意外と多く存在することを報じていましたが、これも希薄な当事者意識が原因かと思われます。
ちなみに、就職会議社が行った25年卒の就職実態調査の結果では、すでに内定率が4%になっていました。南津のインターンシップを対象にした調査ですので、年末年始と時間が進むにつれ内定率も膨らんでくるでしょう。26年卒の皆さんは、現在はこのような時代なのだと捉え、自分ができる適応反応と行動をしっかり取ることが大切なのです。
日に日に寒さが厳しくなるこの時期に・・・と思うかも知れませんが、めんどうがらずに真摯に取り組んだか否かが、就活では問われるのです。
大学では学業と就活を個々に分けて捉える傾向がありますが、どちらもあなた自身の人生にとっては大切で重要なことです。大学は卒業してしまうと過去の枠に収まりますが、就職やそこから始まるキャリアについては、今後のあなたの人生といえるものです。まずは、自分にはどのような仕事が向いているのか、自分は二度とない人生をどう生きたいのか、何をしたいのか、といったことをしっかり自分に問うことから始めてみましょう。
これを読んでいただいた26年卒の皆さんにお伝えしたいのは、「先ず隗より始めよ」です。当事者意識を持って、自ら踏み出す、あなたの内なるリーダーシップを発動するタイミングがやってきました。