就活のゴール

就職活動を卒業後の働く会社探しなどと考えてはいけないのです。文字通り「就社」ではなく「就職」先をいまの自分の実力で得ることです(もちろん将来性も加味されますが)。そのくらいの考えを持って進めることが就活で勝つ秘訣だと思います。

途中半端な気持ちで就活に取り組んで、志望する企業から内定を得た学生なんて、ほぼゼロに等しいのです。学業で優秀であろうが、コネがあろうが、関係ありません。真摯に本気で取り組んだ学生が意中の企業から内定を得られるのです。

これまでの間に自己分析を深め、広げ、高めてこられたことでしょう。なかには、知れば知るほど自分がよくわからなくなったりもします。社会人になっても自己理解の資質は深く、広く、高い程に重宝されます。そして何よりも信頼を得る源泉になります。ですから、これでいい!もう充分!と妥協せずに機会を見つけて取り組んでいきましょう。

これから試験、GD、面接と進まれるあなたに質問です。

あなたの『誰にも負けない何か』とはなんですか?

この問いにちゃんと話せるようになれば就活における自己分析はある程度できていると基準だと思います。第一志望の企業から内定を獲得している学生の多くは何かをちゃんと自己理解していて、且つ他者にしっかり説明できているものです。たとえ面接の場でその質問を尋ねられなくても、百戦錬磨の面接官はプロです。その何かを持っている人かどうかについて、きっちり見抜く眼力を備えているのです。

面接官に「選ばれる」ための努力よりも、あなたを「選ばせる」にはどうしたらいいだろうか?という視点と意識で就活に取り組むことが大切です。

〇〇をしなければならない!マインドから、〇〇をしよう!のマインドをシフトして就活を進めるビタミンとなってくれます。

一般的なエントリーシートでは①自己PR、②学生時代に最も撃ち込んだこと、③志望動機の3項目が軸として構成されています。自己PRでは、長所や強み、関連する具体的な行動と成果、短所や弱みへの対処などを整理して話す学生が多くおられます。一方で、その時間に誰にも負けない自信のある強みなどを面接官に本気で伝える学生もいるのです。

さて、もしもその場面であなたが面接官だったらどんな学生を内定候補者として選ぶでしょうか。学生生活のなかでも何度か耳にされたことだと思いますが、これも「相手の立場に立ってみる」ことです。何としても内定を獲得しなければならない!と思うことは当然です。しかし、内定獲得があなたの取り組んでいる就活のゴールではないことを理解しておく必要があります。

なぜ就活をしているのか? なぜ働くのか? あなたにとって働くとはどういうことか?

このような問いへのあなた自身の明確な回答がないと、就活のゴールを理解することは難しい業となります。一事が万事という言葉があるように、そういう状況で第一志望の企業の面接を受けても得たい成果を手にすることは難しくなることでしょう。

早ければ3月末辺りから面接が始まります。いまからでも総点検を行うのは遅くはありません。落ち着いて丁寧に未来の自分の姿を自分の言葉で伝えることができる準備を整えて参りましょう。

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