新しい一年を迎え、24年卒生にとっては就活本番までいよいよ2カ月となりました。時間の速さに焦りを覚える学生もチラホラおられるのかも知れませんが、今ならまだやれることがたくさんあります。あれもこれもとおもいがちですが、ここは限られた時間でしっかりとできる打ち手をやり切ることが大切です。今すぐ、吟味して取り掛かりましょう。大切なことは、「あなたが納得して就活を終える」これ以外にはないのです。
企業が新卒採用時に人材を見極める際に何を重視しているか、を調査した結果の上位には、1位「素直さや誠実さなどの人柄」51.5%、2位「コミュニケーション能力などの対人スキル」41.1%、3位「学生の自社に対する熱意や意欲」37.7%となっています。
つまり、人材を見極める際には、人間力(人柄)・対人スキル(能力)・入社に対する本気度が優先度として高く重視されているのです。

この情報を24年卒生が最大限活かすには、自分が書いた「エントリーシート」の内容を確認して、人間力・対人スキル・入社への本気度をしっかり相手に伝えられているかを客観的にチェックすることです。可能であればあなたをよく知る周りの大人にその点でチェックしていただき、フィードバックをもらえると良いでしょう。
人間力については、自己PRやガクチカで、あなたという人間の特徴・強み・魅力をちゃんと伝えられている内容になっているかがポイントです。
「なぜ、その行動を取ったのか?」「自分はどう感じたのか?」など、あなたの考えや感じたことが含まれていて、あなたの人間力が伝わる内容になっていることが大切です。
入社に対する本気度は、志望動機です。星の数ほどある企業のなかで、その会社を志望する理由です。奇を衒う必要はありませんが、その内容にウソ偽りはいただけません。そういった話は素直さや誠実さに欠けているばかりではなく、百戦錬磨の採用担当者はウソを見抜いてしまうものです。
志望動機では、事業内容、将来性、仕事のやりがい、社風など、あなたがどこに共感したのかをしっかり整理して、「ぜひこの会社に入りたい」「会社の利益に貢献したい」という純粋で前向きな気持ちが伝わるであり、さらにあなたが企業の期待に応えることができる人材であると受け止めてもらえる内容であることが大切です。
対人スキル(コミュニケーション能力)については、一朝一夕に高めることは難しいことですが、面接管との交流場面を何パターンも想定して、数多く練習することです。この際も周りの大人や大学のOBOGの力を貸していただくことをお勧めします。
加えて、面接時の言葉と立ち振る舞いですが、言っていることと行動が一致していることが大切です。多くの24年卒生の母語は日本語です。社会人として正しい日本語を話せることは、学生が考える以上にビジネスの社会では重要なことです。皆さんは言葉づかいや所作は自分で躾をしないといけない年齢です。この辺りも含めて自分を知ることの重要性を理解いただけると、自己分析の重要性が明らかになるのではないでしょうか。