株式会社ディスコは、2023年3月卒業予定の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含む)を対象に、1月1日時点での就職意識や就活準備状況についての調査結果を発表しました。
現在の志望業界についての質問に対しては、「明確に決まっている」34.1%「決まっていない」25.2%でした。21年同期調査よりも明確に決まっているがわずかながらポイントが上昇していた。一方、決まっていないは21年同期調査よりも増加していた。
近年は、業界を絞らずに就職活動を進める学生が増えている傾向にあることと、今後参加するインターンシップさで企業と接点を持つ中で、志望業界を見直す学生も少なくないので、今回の調査結果から23年卒就活生の動向を掴むことは難しいが、傾向を把握することができそうです。
ちなみに志望業界のランキングでは、1位「インターネットサービス」2位「情報処理・ソフトウエア」3位「銀行」16.4%で、IT人気が続いているようです。
企業選びで重視するポイントについては、1位「将来性がある」48.6% 2位「給与・待遇が良い」43.3%が4割を超えで選択されていた。3位「福利厚生が充実している」28.8%でポイントが減少傾向にあった。さらに「業績・財務状況が良い」もポイントを下げていた。
コロナ不況と言われている中での企業研究とあって、足元の業績だけにとらわれない学生がいるのだろうか、少し心強く感じるデータもありました。
「仕事を通した成長」「柔軟な働き方」「多様性のある職場環境」が企業選びにどの程度影響するかを聞いたところ、「仕事を通して成長できること」は51.2%が「かなり影響する」と回答していた。「ある程度影響する」と合わせると92.1%となった。
また、「柔軟な働き方ができること」も「かなり影響する」「ある程度影響する」の合計で9割を超えた90.5%となっていて、21年調査よりも15ポイント増加していた。
この辺りが、23年卒就活生の一つの特徴となるのかも知れません。3月の就職活動本番に向けて、自己分析、業界・企業研究も佳境を迎えている就活生の皆さん、自身が納得して就活を終えることができるよう、精一杯やりきって欲しいと思います。