23年卒を対象にした5月1日時点の就活状況調査(回答者数1,213人)から主要指標をピックアップして紹介します。最初に、内定状況では、内定率は65.0%で、前年同期(58.4%)を6.6ポイント上回っていました。就活スケジュールの早期化の影響が表れているのではと思われます。さらに、就職先を決めて就活を終了した学生が27.5%に及ぶことも分かりました。一安心して最後の学生時代を存分に楽しむことができそですが、学業はちゃんと収めてくださいね。

続いてエントリーと選考試験受験の状況では、1人あたりのエントリー社数の平均は、24.7社で、前年同期(27.1社)を約2社下回っていました。就活においては「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」的にエントリーすることを勧めていない私にはまだ多い数と感じるところですが、皆さんはどうでしょうか。ただ、実際にES提出者数は平均13.4だったようです。復帰9.2社、面接7.4社ということでした。いずれも前年同期を下回った結果となっていました。求められたESの内容や期限が壁になり、提出をしないケースも少なくありません。この辺りは、事前の自己分析の精度と相関するような気がします。

最後、自分自身の就活についてです。「厳しい」と答えたのは45.1%で、前年(54.3%)より大幅に減少しています。その逆の「やさしい」と答えていたのは17.9%で、前年(12.3%)より増えていました。これについては、一概には言えませんが、コロナ禍で就活のあり方が大きく変わってから3年目となり、少し落ち着いてきているのではないか、新しい就活スタンダードが定着した傾向にあるなどと思われます。
