引き続き25年卒を対象にした調査結果から、今回は企業の研修・教育制度についての考えをフォーカスします。
就活において、企業の研修・教育制度を「重視する」と回答した学生は47.6%でした。「どちらかといえば重視する」の42.9%を合わせると、9割以上の学生が、就活で研修・教育制度を重視すると回答をしていました。
学生からは、「研修を受けることで、生産性高く仕事をすることができると思う」「知識や基礎的なスキルを学ぶ機会があった方が、安心して業務に取り組める」「自分自身で学ぶことも大切だと思うが研修や教育制度があるとより成長できると思う」といった声が挙がっていました。
企業の教育制度・キャリア形成支援で重視するものを尋ねたところ、「社内の研修制度」が73.5%で最多でした。次いで、「異動や配属に関する希望を出せる制度」50.0%、「資格取得支援」48.6%となっていました。
働き方だけではなく、雇用の形そのものが変わったいま、働く人一人ひとりが主体的なキャリア形成と向き合うことが必須となっています。かつての日本企業にあった、波風を立てず、指示されたことをちゃんとやってさえいれば無事に定年退職を迎えることができる、と言うことはほぼなくなりました。
就活に向けて最初に明確にすべきは、「自分は何者なのか」「自分が働く目的」「自分の資質的な強み」「自分が重視している価値観」です。そしてここで重要なのは、自分の言葉でちゃんと言語化することです。思いや考えは、他者にしっかり伝えて、はじめてあなたの思考として相手に理解してもらえるのです。
この辺りを自分が納得できる内容に整えるには、やはり2年生後期辺りから自己認識に着手することがポイントだと考えています。年明けに26.27年卒業予定の学生を対象にした、キャリア考察から就活を整える「社会のトビラ塾」を開講予定です。1・2年生の皆さんぜひご検討ください。