ある程度の年齢になること、学生であるとか社会人だとかという身分や立場に関わらず、求められるものがあるものです。おそらくそういうことの多くは、人間が社会的動物であることがその根っこにあるのではと思うのですが、これから社会に出る少し手前にいる学生の皆さんが身につけておくこといいな、と考えているマインドセットがあります。
それは何かと言いますと、「人生の責任を引き受ける」姿勢です。これは、二度とない人生の責任は自分がちゃんと負うという覚悟です。
長い人生では、旨い飯を食べ楽しい時間を友や大切な人と過ごし心までも温かくなることがあります。一方で、冷めた不味い飯を食べなければならない場面に遭遇することだったあるかもしれないのです。
そう、Every Day Happyとはならないのが人生です。どんな事象に遭遇してもその捉え方次第では、人生の味は大きく変わってくるのも事実です。
他者からすると、大変そう、お気の毒と思えるようなことにも真摯に向き合い、その困難を乗り越えている人が人知れずおられます。きっとあなたの周りにもそういう人がおられるのではないでしょうか。
どんなことが自分の周りに起きても、それを引き受ける覚悟があるからこそ、恐れや不安を脇において、真摯に対峙して苦難を解決するのです。これは、能力もさることながら人間力が成せるものだと思うのです。
そういう人間力を高めるためには、何事においても、最後は自分で決めるという意思を固めることです。他者に決めてもらうと、甘えが出るし、不満がでます。それが癖や習慣になると依存しないと自分の人生を自分らしく生きることさえ失いかねません。
逆に、自分で決めるから、責任が生まれます。責任を果たす努力を積むために、工夫や智慧が身につくのです。結果として望む成果を手にすることができ、自分らしく人生を生きている実感から自信をさらに高めることにつながるのです。
人生で初めて就活に取り組む学生の皆さんにとっては、暗闇のなかで、手探りで進むような心境にもなるでしょう。でもその状況を一旦受け入れたら、暗闇にあっても、いろいろな情報に気づくことができるでしょうし、手探りであっても周りの環境を味方にすることだって可能だと思います。
皆さんが社会に出て仕事を始めるとよくわかることですが、実は就活というのは仕事と全く同じなのです。自分から主体的に取り組む者にとってはもの凄く学びと成長が得られる楽しいかつ活動なのです。
将来に期待をするからこそ不安にもなります。でも、それを乗り越える過程で、さらに大きな自信を手に入れることができるのです。そこに条件があるとすれば、あなたが自分と本気で向き合い、自らの意志で行動できるか、どうかです。どうぞ人生最初の就活を楽しみながら進んでください。