選択する

好きなことを仕事にできる人は本当に幸せだろうか? そんな問いにしばらく向き合っていました。表面では好きなことを仕事にして生活できるのはハッピーなことだろうと思うのです。しかし問いを少し変えて、好きなことでもうまくいかない人生を望むだろうか? と問い直してみると少し考えが変わってくるのではないでしょうか。

二度とない人生をどのように生きるのか、という人生観が問われる問いだと思います。

これから人生初の選択を迫られる25年卒の皆さん、いま一度、ご自分の人生観を言語化して明確にされておくことが、この先の活動で迷いや悩みに陥ることを防いでくれる支えになるでしょう。

ただし、人生観といってもそれは一つではなく、いくつかが複合的に結びついていることがありますので、それを言語化することは決して容易なことではありません。すでに自己分析を終えているであろう25年卒の皆さんならわかっていただける話ではないでしょうか。そんなこともあって、自己分析というか、自分の人生観、仕事観、人との関係性観については、これから先も常にどこかで考察とアップデートが必要になるものでもあります。

就活当事者として活動を積んでいくと、自身の将来の生活(人生)やキャリアのことを思考する時間も増えていくでしょう。そんな時に思い出していただきたいのですが、就活はあなたにとって大切な経験ではありますが、それが全てではありません。就職は確かに人生に影響を与えるものです。しかし、新卒時の就活で人生のすべてが決まるわけではありません。なので、慎重すぎるのも、楽観すぎるのもよくありません。大切なことはあなたが就活を終えたときに、充分納得しているかどうかなのです。

得か損か、好きか嫌いか、だけが選択の基準ではないことは、知識としてしっかり身についている就活生も、就職先を決める/選択する際に前述した基準が邪魔をすることが少なくないようです。

あなたの人生で一番大事にしたいことは何かを明確にしておくことで、その何かを選択するときの基準にすることができるようになります。長い人生のなかでその基準を使っていくことで、人生観、仕事観、人との関係性観に沿った生き方、働き方、人間関係を築くことができるものです。

仕事を選択するときは、その仕事は何をすることなのかを自分で言語化して、あなたの価値観と照らし合わせてみることが大切です。

人生すべてにあてはまる!というつもりはありませんが、これは!と思う知識や情報に接したときに、

  • A:すぐに動ける人
  • B:少し時間が経ってから動く人
  • C:結局、動かない人

ザックリ3分類に分かれます。

意思決定をして、行動する回数を増やすほどに経験値や体験学習を積むことになると考えると、A>B>Cの順で学業やビジネス、人生が良くなっていくのです。

こう考えてみると、前述した「これは!」に遭遇したときに速攻で行動できる自分であることが大切であることがわかります。

ではどうすれば速攻で行動できるようになるのかといえば、体質を築くトレーニングと仕組みの構築です。筋トレと同じように体質を高めるトレーニングをちゃんと行えば力をつけることが可能なのです。そして身につけたその力を維持し、充分に活用するための仕組みを持つことが大事なのです。

なにかを選ぶ、決める、ということの重要さを深く理解すること、人生を大切に生きることにつながっていることに気づくことができます。こういう体験学習を積むことが人間力を高めるのだと思います。

そして、自らの選択に責任を持つことで、人ははじめて自由をその手にすることできるのが社会で生きることなのです。ですから、真の社会人ほど自分らしく自由に人生を豊かに過ごしているのだと思うのです。

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