就活は、本人の将来に少なからず影響をもたらすものです。それほど大切なことだからこそ、気安く手助けすることは憚るものです。ですから、当事者はセルフマネジメント高め、現時点での自分の実力で臨む姿勢が大切となこともあります。
今は丁寧に探せば大抵の情報は入手することができる時代です。就活や採用についても例外ではありません。ただし世の中には厄介な情報も結構な量が流れていますので、事実と正確を精査する力は養っておく必要があります。
とはいっても、あなたを動かすことができるのはあなた次第です。あおラボで得た情報を流すも留めるも、あなたが決めた行動からの結果でしかございませんが、先をお読みいただければ幸いです。
近年の新卒採用の構造や当事者である学生の声を分析すると、就活の当事者意識を持った学生の多くが同じ悩みを抱えていることが分かります。さらに、その悩みや不安を深掘りして明らかになったことは、多くの学生が「自分自身のことを知らない」ことでした。
小学・中学・高校と懸命に勉強を積んで、入試を突破経された最高学府で学ぶ学生ですら、自己理解の程度が極めて乏しく思うのです。普段の会話で使う言葉も稚拙さが漏れているようすが散見されます。入試までの12年間の勉強は入試合格の一点だけが目的であったのだろうか、と機会があれば一度じっくり聴いてみたいと思うのです。
そろそろ就活を考える3年生の冬を迎えた頃でも、これまでに学んだことを、どのように世のため人のためになるような働き(行動)をしたいのかを自身の言葉で語ることができない学生が少なくないことに驚くのです。
偉そう語る身分ではありませんが、あの有名な「汝自身を知れ」を、すべての就活生に伝えたいとザワツクことが正直あるのです。
今回も「自己分析」につながる話になるのですが、特に学生である間に、「自分のことを自分はちゃんと分かっていない」ことに気づくことであり、それは就活前準備では特に重要なことなのです。つまり「無知の知」を認知することです。
この先、あなたが人間力溢れる大人に成長したいと望むのなら「知らない、を知る」ことがその第一歩だと心得ることです。
他人様の成長に関わる仕事をしていますと、人間には「分からない人」と「分かろうとしない人」が存在することが見えてきます。「分からない人」はそのことに気づきさえすれば、それを知ろうと努力をします。「よく分からないけどちょっと気になる話だから調べてみよう」や「どうしたらできるようになるのか自分でも学んでみたい」といった声が聞こえてきます。
一方で「分かろうとしない人」は、「へぇー」と聞いている振りや話を聞き流し、或いは「そんな訳ないだろう」「信じられない」「そんなの嘘だ」と言葉に出さずとも表情や態度で示唆するのでよく分かるのですが、自分の意に反する話に耳を傾けることはありません。自分の既成観念の上にどっしりと胡坐をかいていて、どんなに座り心地が良いソファーを勧めても、自分の観念と異なるものを受け入れることができないのです。残念ながら、今は多様性を重視する時代ですから、このような人はビジネスの社会では早々に退場求められることになるでしょう。
程度にもよりますが、この手の人が相手となる仕事は厄介です。手を焼いてしまうことも度々あります。なので、この手の人は事実を示しても変化が生まれないので、褒めて、なだめて、機嫌をとって、行動を変えてもらうしかないのです。皆さんには反面教師として知っておいてください。
過日もお伝えしましたが、人が重大な選択を迫られるとき、軸がないこと自体が大きな苦しみや悩みの原因になるものです。このメカニズムと自分はどんなクセを持っているのかを科学的に理解する助けになるのがTA心理学の人生脚本という学びです。
25年卒の皆さんには、3月に解禁となる就活の前に、あなたの自己分析から導き出した強みや自己PRなどのチェックとして、26年以降卒の皆さんにとっては、自己分析の最初の課題把握として活用いただける学習会を2月に開催予定です。詳細が決まり次第改めてご案内いたします。