26年卒 キャリア形成支援プログラムの志向

26年卒の学生の就活準備状況が前年以上に活発になっていることがマイナビの調査から見えてきました。

人手不足で売り手有利の新卒採用市場の傾向はさらに強まっています。就活生優位の業況が続いているのは事実ですが、自分がちゃんと納得して就活を終える就活にするためには、自分にフィットした職場を見つけるためには活動前の事前準備の重要性を認識して積極的な姿勢で取り組もうとする学生の姿勢が伺えました。

インターンシップ・仕事体験の参加状況を尋ねた質問では、4月単月に参加した学生の割合は9.3%で、4月以前を含めて参加した経験がある学生の割合は18.3%となっていました。

昨年のデータを推計すると5月時点の累計参加率は13.3%でしたので、前年5月時点の数値を今年は4月時点で上回っていることがわかりました。

この状況を推察すると、26年卒の学生については25年卒以上に就活準備期間における活動が活発になっていると思われます。

今後のインターンシップ・仕事体験への参加方針についての質問に対しては、「期間が長い(5日以上)の就業体験のあるプログラムを中心に参加していきたい」が16.2%で最多となっていました。

25年卒では、「期間が短い2~3日程度の就業体験のあるプログラムを中心に参加していきたい」が最多で来たので、ここでも26年卒のキャリア形成への志向に積極性や意欲的な傾向を伺うことができました。

インターンシップ・仕事体験などのキャリア形成支援プログラムに関する定義などが改正されたことは知っているかを訊ねた問いについての学生の回答は次のようになっていました。

「期間が長い(5日以上)の就業体験のあるプログラム」への関心は高まっているとはいえ、25戦卒から定義が改訂された「インターンシップ」に対する理解はまだ十分に浸透しているとはいいがたいことがわかります。25年卒から定義が改正されたことについて「知らなかった」と答えた学生が46.7%であったことが明らかになっています。

インターンシップ・仕事体験や、オープン・カンパニー、キャリア教育について、どのような方針で活動するか(最も近い考えをひとつ選択)では、次のグラフのような結果が示されていました。

キャリア形成活動に対する意識は、低学年にも浸透しているようで、大学1、2年時に、オープン・カンパニー型プログラムや大学の授業で実施されるキャリア教育(講義)などのキャリア形成活動に参加したかどうかを調査したところ、昨年より4.5pt増の47.2%の学生が参加経験があると答えていました。

参加したプログラムの内訳では、「大学の授業で実施されるキャリア教育(講義)」が23.9%で最多でした。次は、「大学が主催するオープン・カンパニー型プログラム」が18.7%、「企業が主催するオープン型プログラム」が11.3%となっていました。

その他のプログラムを含めて、調査したほとんどの項目で前年より増加した結果となっていて、自身の将来を見据えたキャリア形成に対する意識が低学年にも広がっている様子が伺えました。

26年卒学生は25年卒学生以上にキャリア形成支援プログラムを活用していることがわかります。近年は労働者不足という背景もあり、新卒採用市場は売り手優先となっています。しかし働けるのならどこでも構わないという学生はほとんどおられないでしょう。多くの学生は、自分の強みや能力を発揮して活躍ができ、成長ができる職場で頭と体から汗を流し、やりがいを実感したいと考えていることでしょう。

結局、就活の前に二度とない人生をどのように生きたいのか、という命題に真摯に取り組み、おぼろげながらもその解を持つことが就活で克つための勝ち筋となるのです。

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