就活・新卒採用の早期化を一概にネガティブ視することには、いささか難あり! これが現状を理解する現場で汗を流す者の共通認識ではないかと考えております。新年を迎え、24年卒に対して行われた調査等の結果が公表されています。24年卒は広報解禁の3月より前に、選考に参加したい企業の検討を実質的に進める学生が増えているようです。
24年3月に卒業・修了予定の大学生・大学院生を対象にした調査によると、7割以上の学生が「選考に参加したい企業」を決めていると回答していました。選考参加の意思を固めている企業数は「3~5社」が43.8%で最多となっていました。「インターンシップに参加し、仕事内容や社風をイメージできた」「夏のインターンシップで業務を体験し、志望度が高まった」「インターンシップに参加した企業から、一次選考免除の案内をもらった」等の声があがっていました。
「選考に参加したことはありますか?」の問いに対して、「参加したことがある「と回答した学生は52.7%と、採用広報解禁前に、選考への参加をしていることがわかります。

選考への参加意思を固めいている企業数についての最多は、「3~5社」34.8%で、7割以上の学生が3月を前にして、選考に参加したい企業を決めていることがわかりました。

選考に参加したい企業決まっていると回答した学生の声としては、
- インターンシップ参加を通して、仕事内容や社風をイメージでき、志望度が高まった
- 夏のインターンシップで業務を体験し、実際に働くイメージが持てた
- インターンシップに参加した企業から、一次選考免除の案内をもらった
- サマーインターンシップに複数参加し、参加した企業の中から選考に参加する企業を選んでいる
- もともと興味を持っていた企業のインターンシップに参加し、インターンシップを通して志望度が高まった
- 業界研究セミナーや社員との交流を通して、社風がマッチしていると感じた
- 興味のある企業は、合同企業セミナー、1dayインターンシップや就業体験、OBOG交流会など、複数回接点を持った。様々なコンテンツに参加するうちにより企業理解が深まった
- サマーインターンシップに複数参加し、選考に参加したい企業を絞り込んだ。秋以降は、選考に参加したい企業を決めて、その企業と複数回接点を持つようにしている
- 内定を得たら入社したいと思える企業に絞って選考に参加しようと思っている
3年生の夏に参加したインターンシップが多数挙がっていることから、その準備としても3年春には就活準備を兼ねたインターンシップを戦略的に参加していることが伺えます。さらに、注視していただきたいのは、最後に挙げた学生の声です。「入社したいと思える企業」冷静に考えれば当たり前の話なのですが、さまざまな状況からそうではない企業でも「内定獲得」が目的となってしまう就活を行う学生が少なくないことをよく理解しておいてください。
そうならないように、自分らしいブレない軸と戦略を持つことが大切なことです。あおもりHRラボでは、そのお手伝いをさせていただいております。
就活を終えたい時期についての問いに対しては、「23年6月末まで」が29.3%で最多でした。4年生の夏休み前までに進路を決めて、限りある学生生活を充実させたいのでしょう。勿論、志望する業界や職種によっては時期が異なるものです。大切なことは「時間は有限」であることをしっかりと認識して、就活戦略と計画、実行を行うことです。
