昨年末に社員として働く20代~40代の現役職業人200人を対象に実施された調査結果をみると、会社選びで留意すべきポイントがみえてきます。これから就活本番を迎える24年卒の学生にとっては、会社選びの大切なチェックポイントが含まれていますので、注目して欲しい情報です。
「過去に戻れるとしたら、もう一度今の会社に入社希望しますか?」の問いに「いいえ」の回答が72.0%でした。その理由として紹介されていたのは、「全く違う業種で働いてみたいと思うから」「他に就職先がなくて仕方なく入った会社だから」「労務環境があまり良くないので、もっと労務環境の良い休みの多い会社で働きたい」「仕事内容に満足していないから」などでした。

なかには就職氷河期と呼ばれた時期に就活を行っていた方もおられたとは思いますが、それでも72.0%の人が今の会社に入社希望しないと答えたのには正直驚きましたし、働く大人の多くがこのように思っているのかと考えると心から残念に思います。
一方で「はい」と回答した理由としては、「最高に働きやすい職場だから」「好きな仕事内容で、人間関係も良好なため」「福利厚生も給与もいいので」といった声が多かったようです。
「今の仕事の総合的な満足度は?」の問いについて、「満足」35.0%が最多でした。「とても満足」と合わせると41.0%が満足していて、この人たちに「もう一度今の会社に入社希望しますか?」と尋ねたところ、65.9%が「はい」と回答をしたようです。

「学生時代に会社選びで一番目に重要視していたと思うものはどれですか?」の問いについて、最も多い回答は「仕事内容」51.5%に続き「給与・待遇」24.0%、「企業の将来性」12.5%となっていました。さらに、「会社選びで二番目に重要視していたと思うもの」については、最多が「給与・待遇」の45.0%、「仕事内容」22.5%、「会社の雰囲気・人間関係」20.0%となっていました。
「実際に働いてみて、重要だと思うことはどれですか?」の問いについては、「会社の雰囲気・人間関係」46.0%が最も多く、続いて「給与・待遇」27.0%でした。

24年卒にとってはこれから本番を迎える就活。なかでも会社選びをいかにするか、はファーストキャリアだけではなく、長い人生にも少なからず影響を与えることですから、安易に慎重にしよう!といったものではなく、真摯に自己と対峙して、自らの意志で決定することが大切です。