就活生の4人に3人がやっていない――OB・OG訪問が「宝の地図」である理由

OB・OG訪問――就活生の4人に3人が使っていない、最強の「就活の武器」

こんにちは、あなたらしく輝けるキャリア形成や就活の支援をおこなっている【あおラボ】です。

今週から5日間の連載をお届けします。テーマは「OB・OG訪問から始まる、本質的な就活」です。今日のDay1では、マイナビが2027年卒を対象に実施した調査データをもとに、OB・OG訪問の実態を正確に把握した上で、「なぜそれが就活の宝の地図になるのか」を掘り下げます。データを見ながら、あなた自身の就活への向き合い方を一緒に考えてみてください。

Chapter 1 データが示す「OB・OG訪問」の実態

まず、現実を数字で見てみましょう。マイナビが2027年卒学生を対象に実施した「大学生キャリア意向調査5月(OB・OG訪問経験)」の結果は、就活に向き合う学生たちの現状を鮮明に映し出しています。

1-1 OB・OG訪問をしている学生は「4人に1人」

調査によると、OB・OG訪問の経験がある学生は全体の約25%――つまり4人に1人です。言い換えれば、4人に3人はOB・OG訪問をしていません。この数字を最初に見たとき、あなたはどう感じましたか。「自分もやっていない側かな」と思いましたか。それとも「意外と少ないな」と感じましたか。

あおラボが就活支援の現場で多くの学生と向き合ってきた経験から言えることがあります。「OB・OG訪問をやっている学生とやっていない学生の間には、就活の質において大きな差が生まれている」ということです。これは断定ではなく、現場で繰り返し見えてきた傾向です。訪問した学生は、企業・仕事・社会人の働き方について「リアルな解像度」を持って就活に臨んでいます。一方、訪問していない学生は、企業のホームページや採用パンフレット、合同説明会といった「公式情報」だけを手がかりに就活を進めていることが多いのです。

「4人に1人しかやっていない」というデータを聞いて、「じゃあ自分もやらなくていいや」という発想にならないでほしいと思います。むしろ逆です。4人に3人がやっていないということは、OB・OG訪問に踏み出すだけで、あなたはすでに「大多数とは違う就活」を始めることができる。その意味で、OB・OG訪問は就活における「まだ多くの人が知らない宝の地図」です。

1-2 訪問のタイミングは「3年の秋~4年の春」に集中

訪問した学生の実施時期を見ると、2025年10月~2026年3月(大学3年生の秋から4年生の春)がいずれも20%を超えており、この期間に集中していることが分かります。インターンシップや仕事体験が盛んになる8~9月に業界・職種の大まかな理解を深め、その後秋以降にOB・OGへの訪問へと進む――という流れが、多くの学生の行動パターンになっているようです。

この「秋以降に集中」というパターンには、一定の合理性があります。インターンシップで「この業界・企業が気になる」という感覚を持った後に、実際に働く社員の話を聞きに行くことで、「気になる」が「理解」に深まるからです。ただ、あおラボの立場から言えば、「もっと早く始めた方がいい」とも考えています。低学年のうちから、就活の選考とは切り離した「純粋な興味から社会人の話を聞く機会」を持つことが、自己探索の質を高めるからです。この点については連載の中でさらに掘り下げます。

「3年生の秋にならないと始められない」という思い込みを、今日から手放してください。OB・OG訪問は、選考の準備のためだけにするものではありません。自分の仕事観・人生観を育てるための「人との対話」として、いつでも始められるものです。今日この記事を読んでいる1・2年生の方には、特にこの視点を持ってほしいと思います。

1-3 訪問した学生は「対面2.2人、WEB2.8人」と話している

訪問した学生が実際に話したOB・OGの人数は、対面が平均2.2人、WEBが平均2.8人で、WEBでの訪問がわずかに多い結果でした。合計すると平均5人程度の社会人と直接話していることになります。就活の情報収集として「5人の社会人の本音」を聞けるということが、どれほど大きな価値を持つか――想像してみてください。

企業のホームページには「会社の良い面」が書かれています。合同説明会では「採用担当者が伝えたいこと」が語られます。しかし、実際に働いている社員と1対1で話すとき、そこには「採用活動のための情報」ではなく、「リアルな仕事の日常」が流れています。「実はこの仕事、想像していたよりずっと地味な作業が多い」「この会社、人間関係がとても良くて働きやすい」――こういった情報は、OB・OG訪問でしか得られません。

「WEBでも対面と同じ価値があるのか」と疑問を持つ方もいるかもしれません。あおラボの経験から言えば、WEBでも対話の質が高ければ十分な価値があります。むしろWEBであれば、遠方の企業や異なる地域で働く社会人にも気軽にアクセスできるメリットがあります。対面・WEBを使い分けながら、複数人の社会人と話す機会を作ることが、就活の情報の厚みを大きく増やしてくれます。

1-4 訪問の理由は「働くイメージの具体化」が最多

OB・OG訪問をした学生が「なぜ訪問しようと思ったか」を見ると、「働くイメージを具体的にしたいから(46.1%)」が最多でした。次いで「面接で話せる材料になるから(38.7%)」「志望動機の材料にしたいから(38.2%)」が続いています。

「働くイメージを具体化したい」という動機は、本質的です。就活生が志望企業を選ぶとき、「この会社で働く自分」のイメージが鮮明なほど、面接での語りに深みが出ます。逆に、イメージが曖昧なまま面接に臨むと、「なぜこの会社なのか」という問いに対して、ホームページの言葉を借りたような薄い答えしか出てきません。「働くイメージを具体化すること」こそが、志望動機と自己PRを「本物」にする作業なのです。

一方で「面接の材料になるから」「志望動機の材料にしたいから」という理由も4割近くあります。この動機自体は問題ありませんが、あおラボとしては「選考に有利になるためだけ」にOB・OG訪問をするのはもったいないと思っています。OB・OG訪問が持つ本当の価値――自分の仕事観や人生観を育てる機会――については、Day2以降でさらに詳しくお伝えします。

Chapter 2 OB・OG訪問が「宝の地図」である理由

データで実態を把握した上で、なぜOB・OG訪問が就活の「宝の地図」と呼べるのかを、具体的に掘り下げます。採用パンフレットでも合説でも得られない「三つの宝」が、OB・OG訪問にはあります。

2-1 宝①「業界・仕事のリアルが聞ける」

OB・OG訪問のメリットとして学生が最も多く挙げたのが「業界や具体的な仕事内容について聞ける(40.8%)」でした。この「業界・仕事のリアル」こそが、OB・OG訪問の第一の宝です。

キャリアコンサルタントとして就活支援をしていると、「業界のイメージ」と「実際の仕事の日常」のギャップに驚く学生を毎年見ます。「メーカーの営業は全国を飛び回るハードな仕事」と思っていたら、実際はエリアが決まっていてルートセールスが中心だった。「広告代理店はクリエイティブな仕事ばかり」と思っていたら、データ分析と提案書作りが業務の大半だった――こういったリアルは、OB・OG訪問でしか知ることができません。

「業界・仕事のリアルを知る」ためのOB・OG訪問の質問として、あおラボがすすめるのは「1週間の仕事のスケジュールを教えてください」です。「どんな仕事をしていますか」という大きな問いよりも、「1週間」という具体的な時間軸で聞くことで、日常の仕事の現実が見えてきます。理想のイメージではなく「毎日の仕事の実態」を知ることが、就活の判断精度を大幅に高めます。

2-2 宝②「会社の雰囲気が肌で感じられる」

「会社で働く雰囲気がつかめる(39.1%)」も、学生がOB・OG訪問のメリットとして挙げた主要な項目です。「会社の雰囲気」は、ホームページの社員インタビューや採用動画では絶対に分からないものです。実際に社員と話してみて初めて、「この会社の人たちはこういう温度感で仕事をしているんだ」という感覚が生まれます。

「会社の雰囲気」は、実は入社後の充実度に直結します。同じ職種・同じ給与でも、「この会社の雰囲気が自分に合っている」と感じる会社と「合わない」と感じる会社では、日々の仕事への向き合い方が全く変わります。あおラボが就活支援で繰り返し伝えているのは「会社は数字より雰囲気で選べ」という視点です。給与・知名度・安定性という数字よりも、「この会社の人たちと一緒に働きたいか」という感覚の方が、入社後のキャリアの充実を左右することが多いのです。

「会社の雰囲気をつかむ」ためのOB・OG訪問の問いとして、「この会社で評価される人と、そうでない人の違いを教えてください」という質問が有効です。その回答に、会社が本当に大切にしている価値観と文化が現れます。「答えてもらえなかった」という経験も、それ自体がその会社の雰囲気を語っています。

2-3 宝③「人事に聞けない本音が聞ける」

「人事担当者には聞けない情報(本音)が聞ける(33.2%)」――この回答が示しているのは、学生が「公式の場では聞けないことを知りたい」と感じているということです。採用担当者と学生の間には「採用する側」「採用される側」という非対称な関係性があり、その場では「聞きにくいこと」が必ず生まれます。OB・OG訪問では、その壁を取り除いて「先輩社員として」話してもらえます。

「本音」とは何かというと、例えばこういったことです。「残業の実態は?」「この会社のいちばん大変なところは?」「入社前と入社後で一番ギャップを感じたことは?」――これらはホームページには書かれていません。合同説明会では聞きにくい質問です。しかし、OB・OG訪問では1対1の対話の中で、誠実に答えてもらえる可能性が高い問いです。「良いことだけ聞いても意味がない」――リアルな本音を聞く勇気が、就活の判断の精度を高めます。

もう一つ重要な「本音」があります。「この仕事・この会社を選んで良かったと思うか」という問いです。先輩社員がこの問いに対してどう答えるか――その回答の言葉・表情・温度感に、あなたが「この会社・この仕事を選びたいか」を判断するための大切なヒントが込められています。

2-4 OB・OG訪問は「合わない」を発見する機会でもある

OB・OG訪問後に「次のステップに進みたくないと感じた理由」として、「企業になじめないと思った(34.7%)」「仕事内容が自分に合わないと思った(27.0%)」が挙がっています。一見ネガティブなデータに見えますが、あおラボはこれを「OB・OG訪問の重要な価値」として捉えています。

「合わないと分かること」は、就活における大切な収穫です。内定を得てから入社して「自分に合わない」と気づくより、OB・OG訪問の段階で「この会社・この仕事は自分には合わない」と分かる方が、はるかに良い。その「合わない」という発見によって、あなたの就活の方向が「より自分に合うものへ」と精度を増していきます。失敗ではなく、発見です。

「合わないかもしれない」と感じることへの恐怖から、OB・OG訪問を避けようとする学生もいます。しかし、その恐怖は逆です。「合わないと早く気づける機会」こそが、OB・OG訪問の宝の一つです。志望企業に先入観を持ったまま選考に進むより、リアルを知った上で「それでも行きたい」と判断した会社への志望の方が、はるかに強く、深い動機になります。

Chapter 3 訪問した学生が得ているもの――75%の手応え

「OB・OG訪問をした学生の75%が次のステップに進みたいと感じた」というデータが示すように、訪問した学生は就活において明確な手応えを得ています。この章では、訪問を通じて学生が実際に何を得ているのかを掘り下げます。

3-1 75%が「次のステップへ進みたい」と感じた意味

訪問後に「次のステップに進みたいと感じたことがある」と答えた学生は75.0%でした。この数字の意味を考えてみてください。OB・OG訪問をすることで、4人中3人が「この会社・この仕事に進みたい」という意欲を持つことができた――ということです。

「次のステップへ進みたい」という感覚は、どこから生まれるのでしょうか。それは「リアルを知った上で、それでも魅力を感じられた」という経験から来ます。「想像よりずっと面白い仕事だった」「この社員の方の働き方が、自分の目指す姿に近い」「この会社の雰囲気が、自分の価値観と合っている」――こういった発見が「進みたい」という意欲を生みます。情報が少ないまま「なんとなく志望している」という状態とは、意欲の質が根本的に違います。

「75%が次のステップへ進みたいと感じた」という事実は、就活生全体から見れば「OB・OG訪問をした25%の学生の75%」です。つまり、就活生全体の約18~19%の学生が、OB・OG訪問を通じてこの手応えを得ているということになります。逆に言えば、残りの約80%の学生は、この手応えをまだ知らないままです。今日この記事を読んでいるあなたは、その80%から踏み出すかどうかの分岐点に立っています。

3-2 「訪問した学生」の就活への向き合い方が変わる

就活支援の現場で見てきた経験から、OB・OG訪問をした学生としていない学生の間には、「就活への向き合い方」に明確な違いが生まれることが分かっています。訪問した学生は「自分の言葉で語れる」ようになります。エントリーシートの志望動機を書くとき、面接で「なぜこの会社なのか」を答えるとき、「OB・OGに聞いた話」を根拠にして「自分の判断」を語ることができます。これは、ホームページの言葉を借りた志望動機とは、説得力が全く違います。

「自分の言葉で語れること」の強みは、面接官にすぐ伝わります。面接官は毎年何十人・何百人の学生を見ています。「ホームページに書いてあることを話している学生」と「実際に社員と話して自分の判断を持っている学生」は、一言目から違いが分かります。OB・OG訪問の経験は、面接でのあなたの話に「実体験の重み」を与えます。

OB・OG訪問を経た学生のもう一つの変化は、「質問の質が上がる」ことです。就活の初期は「どんな仕事ですか」という大きな問いしか思い浮かびません。しかし、一度でもOB・OG訪問をすると、「インターンシップで感じた○○という仮説について、実際はどうですか」という具体的な問いが生まれます。質問の質が上がることで、面接官から「よく調べている学生だ」という評価を得やすくなるのです。

3-3 訪問が「自己分析」を深める

OB・OG訪問のあまり語られない重要な価値が、「自己分析を深める効果」です。社会人の話を聞く中で、「この仕事の話を聞いてわくわくする」「この働き方は自分には合わなそうだ」という感覚が生まれます。その感覚を大切にして「なぜそう感じたのか」を自分に問い返すことが、自己分析を深めるプロセスになります。

「自己分析」というと「ツールに答えて結果を見る」作業を想像する学生が多くいますが、本当の自己分析は「経験を通じた問い返し」によって深まるものです。OB・OG訪問は、社会の現実と自分の感覚を照らし合わせる「生きた自己分析の機会」です。一人でノートに向かう自己分析と、実際の社会人と対話する自己分析では、得られる深さが根本的に異なります。

「OB・OG訪問前に自己分析を完成させなければいけない」という思い込みをしている学生がいます。しかし、逆です。OB・OG訪問をすることで自己分析が深まり、深まった自己分析がより質の高いOB・OG訪問を生む――この好循環が、就活の質を高めていきます。今の自己分析が不完全でも、訪問に踏み出すことが自己分析の質を育てます。

3-4 「訪問した経験そのもの」が人間力を育てる

OB・OG訪問は、情報収集のためだけでなく「人間力を育てる経験」としても大きな価値を持ちます。初めて連絡を取る社会人へのメール・当日の言葉遣いと立ち居振る舞い・質問の組み立て・お礼のメール――これらの「社会人との対話の作法」を学ぶ機会が、OB・OG訪問には詰まっています。

就活の面接で「社会人と話す経験が乏しく、緊張して力が発揮できなかった」という学生は少なくありません。OB・OG訪問を複数回経験することで、「社会人と話すことへの免疫」がつきます。「社会人は怖い存在」という思い込みが「話してみると案外親しみやすい」という実感に変わることで、面接でのパフォーマンスが上がります。人間力とは、経験の中で育まれます。OB・OG訪問は、就活の準備でありながら、人間力を磨く場でもあるのです。

あおラボが就活支援で出会ってきた学生の中で、「OB・OG訪問を多く経験した学生」は、面接での話し方・聞き方・場の作り方において、そうでない学生と明確な違いがあります。「訪問した経験そのもの」が人間力を育てる――このことを意識して、OB・OG訪問に臨んでほしいと思います。

Chapter 4 「4人に3人がやっていない」今だからこそ動く意味

データで実態を把握し、OB・OG訪問の持つ価値を理解した上で、「では自分はどう動くか」という問いに向き合います。この章では、今この瞬間に動き始めることの意味を、就活生・低学年それぞれの視点からお伝えします。

4-1 「必要性を感じないから」の壁をどう越えるか

訪問しなかった最大の理由「必要性を感じないから(26.7%)」――この回答は、非常に示唆に富んでいます。なぜ「必要性を感じない」のでしょうか。あおラボの見立てでは、「自分が就活で何を知りたいかが明確でないから、何を聞きに行けばいいかも分からない」という状態が多くのケースで隠れています。

「OB・OG訪問の必要性」は、「自分の就活の問い」を持ったとき初めて感じられます。「この業界の仕事って実際どんな感じなのか知りたい」「この会社の社員は本当にやりがいを感じて働いているのかを確かめたい」「自分はこの仕事に向いているのかを誰かに話してみて確かめたい」――こういった「問い」が生まれたとき、OB・OG訪問の必要性は自然に感じられます。逆に「問い」がなければ、「行っても何を聞いていいか分からない」という状態になり、必要性を感じにくくなります。

今日のアクションとして、「自分が就活で一番知りたいこと・確かめたいこと」を一つだけ書き出してみてください。それが「問い」の出発点です。その問いを持って社会人と話しに行くこと――それがOB・OG訪問の本質です。問いがあれば、必要性は自然に生まれます。

4-2 就活の本質は「自分の就職先を自分で決めること」

今週の連載を通じてあおラボが伝えたいことの核心を、今日の最後にお伝えします。就活とは、他の誰でもない「自分の就職先を自分で決める」行為です。しかし、就活支援の現場で感じるのは、この「自分で決める」という感覚を持ちにくくなっている学生が増えているということです。

「いい会社から内定をもらう」ことを就活のゴールとして設定したとき、判断基準は「企業のブランド・知名度・給与・安定性」という外部の尺度になります。一方、「自分の人生にとって意味のある仕事・会社を選ぶ」ことを目的にしたとき、判断基準は「自分の価値観・やりたいこと・なりたい人生」という内部の尺度になります。この二つの就活は、表面的に同じ行動(エントリー・面接・内定)をとっていても、その中身が根本的に違います。

OB・OG訪問は、この「自分で決める力」を育てるための最良の機会です。社会人から「リアルな仕事・会社・人生の話」を聞くことで、「自分はどう思うか・どう感じるか」という自分の判断軸が磨かれます。明日のDay2では、「なぜ4人に3人がOB・OG訪問をしないのか」の背景にある「就活の本質的な問い」をさらに深掘りします。

4-3 低学年こそ「今すぐ始める」価値がある

低学年の学生に伝えたいことがあります。OB・OG訪問は「就活の準備のためにすること」という先入観を外してください。低学年のうちにする「社会人との対話」は、就活の準備以上に「自分の仕事観・人生観を育てる機会」として、はるかに大きな価値を持ちます。

就活が本格化する3年生になってから初めて社会人と話すのと、1・2年生のうちから様々な社会人の話を聞いてきたのとでは、「仕事・働くこと・人生に対する理解の深さ」が全く異なります。低学年のうちに聞いた社会人の話は、就活の選考のためではなく「自分の世界観を広げるため」に聞けます。そのぶん、素直に・深く・自分ごととして受け取ることができます。

「でも、低学年でもOB・OG訪問に行っていいの?」と思う方もいるかもしれません。大丈夫です。多くの社会人は「就活直前の学生」よりも「まだ時間があって純粋に興味を持っている低学年の学生」の方が、むしろ率直に話しやすいと感じることもあります。「就活の準備のため」という緊張感なく、「あなたの仕事・人生について純粋に聞かせてください」という姿勢で話を聞きに行くことが、低学年のOB・OG訪問の最大の強みです。

4-4 今日から一歩――「誰かに話を聞きに行く」という決断

今日の記事を読んで、OB・OG訪問への理解が深まったと感じていただけたなら、今日中に一つの行動を起こしてほしいと思います。「誰かに話を聞きに行く」という決断です。特定の企業への訪問でなくても構いません。身近な社会人――親の知人・大学のOB・アルバイト先の先輩――に「仕事のことを30分聞かせてください」と連絡することが、第一歩です。

「完璧な準備ができてから行こう」と思っているうちに、時間は過ぎていきます。「今の自分でも行ける」という感覚を持つことが、OB・OG訪問の始め方です。最初の一回は「うまく質問できなかった」「何を聞くべきか分からなかった」という経験になるかもしれません。それでいいのです。その「うまくいかなかった経験」が、次の訪問をより良くします。OB・OG訪問は、やるたびに質が上がるものです。

「4人に3人がやっていない」今こそ、あなたが動き始める意味があります。就活の宝の地図は、地図を持って歩き始めた人にだけ、その価値を教えてくれます。明日のDay2では、「なぜ必要性を感じないのか」という問いをさらに深掘りし、就活の本質に迫ります。

今日のまとめ

マイナビの調査によれば、OB・OG訪問を経験した学生は4人に1人。訪問した学生の75%が「次のステップへ進みたい」と感じており、仕事のリアル・会社の雰囲気・社員の本音という三つの「宝」を手にしています。「必要性を感じない」という最多の理由の背景には、「自分の就活の問いがまだ育っていない」という実態が潜んでいます。まず一つの問いを持ち、一人の社会人に話を聞きに行くことが、就活の宝の地図の入口です。

あなたの就活が、自分だけの「問い」から始まることを、あおラボは全力で応援しています。

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