いつから始める?

夏休みに入り、25年卒向け就活イベント開催が活発になっています。23年から就活におけるインターンシップの定義が改訂なったこともあり、一定の基準を満たしたインターンシップでの成果を選考活動に利用できるようになったことで、25年卒以降の学生にとっては、これまで以上にインターンシップの重要度が高まったことは事実でしょう。

政府が定め国内企業に通達している「卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請事項」が一般的には就活のルールと考えられていますが、じつは基本的に経団連に所属している企業はこのルールに従うことになっているものの、周知の通り実際は早期化になっています。

【政府のルール】

  • 広報活動開始:3月1日
  • 採用選考活動開始:6月1日

上記のルールでは選考活動開始は6月からなので就職活動は卒業する年度の夏前からスタートすれば充分間に合うと考える学生が一部におられるようです。しかし、実際には広報活動開始の3月に選考活動も動き出していると考えるのが適切です。3月になると学生は就活サイトから企業へのエントリーができるようになります。そこから説明会への参加や書類選考、面接等へ進んでいくことが一般的です。そのため、6月の選考開始日の前にほとんどの選考フローが進み、6月までに内定を貰う学生も少なくないのが現状をちゃんと押さえておくも大切です。つまり、広報活動開始となる3月を「就職活動の解禁日」と捉えて間違いないでしょう。

就職活動の解禁部を目安に就活を始めればいいのか、というとそうではないのです。実際に3月1日から就活を始める学生はほとんどいないでしょう。

内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)」をみると、約20%の学生が3年次の9月以前での企業説明会やセミナーの参加がピークになっています。そしてこの割合は、年々増加しています。また、広報解禁時期である3~4月の参加割合を足しても約40%弱ですので、半数近い学生が就活解禁日溶離も前に就活を開始していると考えることができます。

くらしとお金の経済メディア「LIMO」編集部に所属する23歳以下のインターン生によって構成されたLIMO・U23編集部に所属する25年卒学生の声が紹介されていました。

「就活、いつから始める?」

  • インターンシップが7月から開催されるため、面接やグループディスカッションと授業の時間が被る
  • 2年生の1月から始めて大学3年の7月時点で内定が出ている人もいる
  • 自分自身は3年の4月から就活を始めていても遅いと感じている
  • 3年夏のインターンシップは数を忘れるくらい応募している(40社くらい?)
  • 就活のために授業を休む必要が出てきている

3年次に夏季インターンシップ参加がスタンダード化しつつある中で、企業説明会やセミナーはそれよりも前に参加する必要があると察知した学生が多く締めているようです。一方で、インターンシップ等への参加する理由として「とりあえず参加する」「周囲の友達に遅れを取りたくないから」といった声が聞こえてくるのも事実です。勿論、体験から気づきを得て学ぶこともたくさんありますが、目的を明確に持つことを疎かにしないよう気をつけたいものです。

全てではありませんが、就活は情報戦とも言えます。早く動けばそれだけ得られる情報が多くなり、あなたの選択肢が豊富になり、余裕が持て視野を広げることも可能となります。入学当時は、それなりの塊と考えることができた学生生活もアッという間に3年の夏休み。来年の今頃、進路が決まって学生最後の夏を楽しんでいるかどうか。その自分を決めるのは今日のあなたの志向と行動です。

就活の勝ち筋は、今できることを先送りすることなく今ここでけっぱることです。

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