卒業までに頑張ってみること

24年卒の多くは就職先が決まりホッとされているのでしょうか。それとも卒論とガチンコ勝負の真只中といったところでしょうか。

10月になると新卒採用を行っている企業の多くで内定式が行われます。出席を予定している方は、ちょっとした緊張や不安を抱えておられるかも知れませんね。それも含めて生涯一度だけの内定式、どうぞ楽しんでください。

さて今回は、就活が終わった皆さんにちょっとしたアドバイスを差し上げます。

まずは、残る学生生活を存分に味わい尽くすことです。社会人になると学生生活と同じような時間の使い方は難しくなります。学生のうちに経験できることで、あなた自身もそうしたいと思うことには、遣り繰りをしてでもやっておくことをお勧めします。

二つ目は、本分である学業です。こちらも卒業までの半年間、全力を尽くされることです。小学校から入試まではそれなりに頑張ったという人もおられるでしょうが、入学後は勉強以外で頑張られても、学業はそこそこで過ごされてきた人も少なくないようです。

自分で決めたことを「しっかりやり遂げた」とウソなく言い切れる経験を積んだ人しかわからないことってあるのです。そして、それがからのあなたのキャリアや人生に与えることは小さくないのです。最後の半年間、やり切った!と言い切ることができる経験をしてみてください。

以上2点に加えて最後に、職業人となる準備としてPDCAサイクルを少し身につけておくことをお勧めします。つまり、PDCAサイクルを知っている人ではなく、PDCAサイクルを回ることができる人を目指して日常で習慣化に努力してみよう!というご提案です。

PDCAサイクルをよく知らない人のために簡単に説明しておきます。企業が行う一連の活動を、それぞれPlan-Do-Check-Action(PDCA)という観点から管理するフレームワークの一つです。

  1. Plan:まず目標を設定し、それを具体的な行動計画に落とし込む。
  2. Do:組織構造と役割を決めて人員を配置し、組織構成員の動機づけを図りながら、具体的な行動を指揮・命令する。
  3. Check:途中で成果を測定・評価する。
  4. Action:必要に応じて修正を加える。

一連のサイクルが終わったら、反省点を踏まえて再計画へのプロセスへ入り、次期も新たなPDCAサイクルを進める。このサイクルを正確に速くグルグル回していくようなイメージです。

「企業が行う一連の活動」といいましたが、これは、個人の活動やサークルの活動でも活用できるものです。残る学生生活のなかでPDCAサイクルを活用してこのフレームワークを活用できる人を目指してください。

なぜ、この時点でお勧めするのか、その理由をお伝えしますと、なにかのご縁でこのブログをお読みいただいたあなたには、「賢い実務家」になっていただきたいと心から思っているからです。実は、社会に出るとよくわかると思いますが、組織やチームのなかには「要領が悪い人」という方がおられることがあります。

「要領が悪い人」とは、仕事が遅く、その質が低い人を指すのですが、そこにはちゃんと原因があるのです。

 「この仕事って、何が重要なんだっけ?」と把握すること、すなわち、①作業前の確認、②作業後の評価。この2つプロセスが、要領がいい人に比べて圧倒的に量的に少ないのです。それは、PDCAサイクルを回さないから、見当違いのことをしてしまうし、それに気づけないのです。

「要領が悪い人」が改善されずに続いてしまうと、ついには「残念な人」というラベルを貼られてしまうことを招くことになるのです。

PDCAサイクル自体は難しい理論ではありません。ただし、習慣化するには相応の努力が必要となります。職業人になる前にスキルを少しでも身につけておきたいとお考えの人はぜひ成長テーマとして、取り組んでみてはいかがでしょうか。

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